カニエ・ウェスト、モデルから性的暴行で訴えられる PV撮影現場で女性の首を絞めたと告発
元スタッフたちから相次いで訴えられているカニエ・ウェスト。今度はPVの撮影現場でモデルを性的に暴行したとして提訴されたことが明らかになった。新聞「ニューヨークポスト」が報じている。
同紙が入手した訴状によるとカニエを訴えたのはモデルのジェニファー・アン。リアリティ番組「ネクスト・トップ・モデル」にも出演したことがある。事件が起きたのは2010年9月に行われた、バンド、ラ・ルーの楽曲「In for the Kill」の撮影現場。カニエはこの楽曲のリミックスバージョンでフィーチャリングされている。彼は撮影日、PVの監督は他にいるにもかかわらず「製作と製作チームを指揮するため」にやってきたという。当時交際していたモデルのセリタ・エバンクスも一緒だった。
アンによるとカニエは彼女を含めてモデルたちを廊下に並ばせてから「アジア人の女の子を俺にくれ」と言った。アジア人の女の子とはアンのこと。このときランジェリーしか身につけていなかったアンは「不安な気持ちになった」が「渋々従った」という。アンが「あまり服を着ていない」とカニエに言うと彼は「だから君を選んだ」と返した。アンがカニエと一緒にスイートルームにある長いソファにいくと、カニエは彼女の首を締め始めた。続けて「両手で彼女の顔を覆って窒息させた」とアンは主張している。その様子をソファに向けられたカメラが撮影していた。
アンによるとカニエは続けて、複数の指を彼女の口に突っ込んだり出したりした。息ができなくなったアンは「パニックになり始め、誰か止めてくれる人がいないかとセットを見回した」「息が苦しくなり、一時的に気を失ったように感じた」と訴えている。カニエは暴行の間「これはアートだ。俺はピカソのようなものだ」と言い続けていたとも。
アンは撮影現場を離れるときエバンクスと目があったが、エバンクスは「突然顔を背けた」と主張している。アンはカニエの暴行により「屈辱を与えられ、品位を傷つけられ、精神的苦痛を受けた」ことへの「トラウマに対処してきた」と訴えている。「金銭的損害や身体的傷害、精神的苦痛、不自由、人生を楽しむことの喪失、深刻な身体的苦痛」をこれまでも受けてきたし、これからもそれは続くとしている。カニエもエバンクスもアンの訴えに何もコメントしていない。 元アシスタントの女性も、カニエがデディことショーン・コムズとセッションしたときにカニエから暴行を受けたと提訴している。カニエの弁護士はこの元アシスタントの訴えを「根拠がない」と否定している。アンの訴えにどのような態度をとるのか注目が集まっている。