〔東京外為〕ドル、157円台後半=強弱材料交錯でもみ合い(30日午後5時)
30日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、年末で参加者が少ない中、実需買いとリスク回避の売りが交錯し、1ドル=157円後半を中心にもみ合った。午後5時現在は、157円88~89銭と前週末(午後5時、157円81~82銭)比07銭の小幅ドル高・円安。 前週末の米国時間の序盤は157円50~80銭台。中盤には主要株価の下落を背景にリスクオフのドル売りが優勢となり、157円30銭台に下押される場面があったが、終盤にかけては米長期金利の上昇を受け、157円90銭前後に値を戻した。 東京早朝は157円60~80銭台で推移。午前8時以降、やや買いが優勢となり、157円90銭近辺に浮上した。その後、いったん緩んだが、仲値公示にかけて国内輸入企業による実需買いで158円近辺に上昇。買い一服後は、戻り売りに押され、157円70銭近辺に水準を切り下げ、正午に向けては157円80銭前後で小動きとなった。 午後3時すぎには158円05銭前後まで買われ、東京市場では7月中旬以来、約5カ月ぶりの高値水準となった。買い一服後は、戻り売りに押され、157円80銭台に軟化した。午後には「薄商いの中、大きめの取引が入ったのではないか」(資産運用会社)とされ、158円台に乗せる場面があったが、その後は再び158円台に軟化するなど「1日を通して方向感を欠く展開となった」(同)。 ドル円は「政府・日銀が介入に動くまでは上値を試す動きが入りやすい」(国内銀行)として、「年始に向けて160円を試す可能性がある」(同)との声が聞かれた。 ユーロは対円、対ドルで小幅高。午後5時現在、1ユーロ=164円63~66銭(前週末午後5時、164円52~53銭)、対ドルでは1.0426~0426ドル(同1.0420~0421ドル)。