【未来へつなぐ戦い】「なにがなんでも昇格して、最後は仙台で」クラブ創設メンバー・今井翔の誓い|Fリーグディビジョン1・2入替戦
最後は仙台で引退したい
──そして2021シーズンに、3度目の仙台への加入となりますが、ライセンス不公付を知った上で、戻ることを決めたんですよね? そうですね。ディビジョン2に降格をして、結果的にFリーグでは戦えないということが決まったあとでした。もちろん、Fリーグでプレーしたいという気持ちもありましたけど、引退をするなら、最後はヴォスクオーレ仙台で選手を辞めたいなって。クラブ事情もわかった上で、立て直しに貢献できればなという思いで、もう一度仙台に戻ることを決断しました。 ──何年でFリーグに戻れるかもわからない状況で、不安はなかったのでしょうか? 2021シーズンは、新型コロナウイルスの影響もあり、もちろん不安はありました。ただ、先が見えないのは、仙台に関わる選手・スタッフも同じでしたし、今はやれることをやろうと前向きに考えるようにしていました。 ──ライセンスの交付が決まった瞬間を振り返って。 練習前に、クラブの代表が来てみんなを集めて、そこでライセンスが取れたと話してくれました。みんな泣いていたし、その後リリースが出た時も、ファン・サポーターの皆さんから「良かったね」「また応援するよ」という温かい声をいただきました。 復帰後最初の開幕戦はたしかアウェイの広島エフ・ドゥ戦でしたが、勝利することができて。Fリーグに戻ってこられたなという実感が沸いた瞬間でしたね。 ──そして復帰して2年目にして、ディビジョン2優勝を果たしました。好調の要因は? メンバーは数人抜けましたけど、1年目から継続してきたことの質が上がったなと感じました。あとは、監督がより考えや思いを、細かく言語化して伝えてくれていたので、より一体感が生まれたんじゃないかなと。ホームゲームの時にたくさんのお客さんが入ってくれたことも、パワーになりました。たくさんの声援に後押しされて勢いに乗ることができましたし、逆転勝ちが多かったのも、そのおかげなんじゃないかなと思っています。 ──優勝が決まった時の気持ちは? 優勝はうれしかったですけど、まだ喜びきれてはいないですね。浮かれている場合ではない、と。入替戦が本当の勝負だと思っています。