菅田将暉や佐藤健が「初々しい!」 母親層もクギヅケ『平成仮面ライダー』伝説の第1話プレイバック
■はじめからクライマックスだぜ!『仮面ライダー電王』佐藤健
平成仮面ライダーシリーズ第8作目『仮面ライダー電王』で、主人公・野上良太郎を演じたのが当時17歳だった佐藤健さんだ。 第1話「俺、参上!」(2007年1月28日放送)では、なぜか自転車ごと木の上に引っかかってしまった状態で初登場した良太郎。その後も街の不良に絡まれボコボコにされるなど、気弱で運の悪い少年だった。その後、本作の変身アイテムである“ライダーパス”を偶然拾ったことをきっかけに、物語がはじまっていく。 その後、本作のヒロインであるハナと出会い、さらには敵である「バットイマジン」が出現。そして「君なら電王になれる」とハナに促されるように仮面ライダー電王に変身した良太郎だったが、このとき変身した姿は“プラットフォーム”という非常に地味なものだった。逃げるだけの仮面ライダーに拍子抜けした視聴者も多かったことだろう。 しかし本作の戦闘はここからが本番だった。「おい 俺に代われ!」と、味方となる“イマジン”のモモタロスが良太郎に憑依し、赤い姿の“ソードフォーム”へとチェンジ。豪快なアクションを見せつけ、さらにはフィニッシュの“俺の必殺技 パート2”が炸裂。これはオーラソードを飛ばし横切りするド派手な技で、本作は第1話からまさにクライマックスのような描写がてんこ盛りだった。
■天ノ川学園高校の全員と友達になる男『仮面ライダーフォーゼ』福士蒼汰
天ノ川学園高等学校を舞台に“仮面ライダー部”の活躍を描いた『仮面ライダーフォーゼ』。シリーズ初の学園青春ドラマとなった本作で主人公・如月弦太朗を演じたのが、福士蒼汰さんだ。 その第1話『青・春・変・身』(2011年9月4日放送)では、短ランにボンタンを身にまとい、リーゼントという昭和時代の不良のような格好で登場。「時間の無駄だ」と言って渡されたラブレターを川へ捨てる歌星賢吾に対して「人からもらった手紙はちゃんと読め!」と迫り、ラブレターを拾うため川へダイブするなど熱い男だ。 その後、幼馴染の城島ユウキとの再会があり、いよいよ本作の怪人第一号・オリオン・ゾディアーツが現れる。生身で戦おうとする弦太朗だったがまったく歯が立たず賢吾に救われる。 再びオリオン・ゾディアーツが姿を現すと、今度はユウキに言われるがままベルトを巻き付け、仮面ライダーフォーゼに変身。「(なんだかわ分かんねぇないけど、)宇宙キターっ!」という本作の決め台詞もこのとき飛び出していた。 本作は企画準備を進めていたところで東日本大震災が発生。「子どもたちをとにかく明るく元気にしたい!」という思いが込められ、作られた作品でもある。それを象徴するかのような非常に明るくテンポの良い、ワクワクするような第1話だった。