陰陽師・安倍晴明の師匠である賀茂氏が創建 1300年の古社「賀茂神社」への小旅 “新しい年への願い”を350種のお守りに託して【福井】
福井テレビ
福井県内の魅力を再発見「小旅」のコーナーでは今回、福井市清水地区から、県内では珍しい陰陽道の流れを汲む古社を紹介します。 雨が続く師走に、貴重な冬の晴れ間を逃すまいと車を走らせます。福井市中心部から約30分、嶺北一の高さを誇る「大鳥居」を目指して石段を登ると、目的地の賀茂神社に到着です。 平安時代の陰陽師・安倍晴明の師匠である賀茂氏によって伝えられたという古社で、717年に創建されました。 大鳥居をくぐると、木々の生い茂った広い境内が広がり祓所へと続きます。陰陽道の流れを汲む賀茂神社。まずは陰陽串で身を清めます。 祓所の奥には干支の神様が祀られたお社が7つあり、その年の干支や自身の干支にお参りをするんだそうです。 続いて拝殿へ。頭上の天井画には祭神や干支が描かれています。「諸願成就石輪」は、心の中で願い事を唱えながら石輪を1回転させればその願いが叶うとされています。 最後に、お守りを授かるべく授与所へ。賀茂神社が授けるお守りは350種類あまり。お守りが一番流行った、江戸時代の書に基づいて作られているといいます。 代々神社に伝わる陰陽道の秘伝書に基づき作られたお守りは、大願成就や商売繁盛といった定番のものに加え、晴天を願うものや子どもの夜泣きを止めるといった、他ではあまり見かけないものも。病気を治すお守り一つをとっても、部位や症状ごとに50種類以上もあります。 宮司は「がんのお守りとか除霊のお守りとか、家内安全などがよく求められる」と話します。 年の瀬に自身の一年を振り返り、新しい年への願いをお守りに託しす、2024年の「小旅」の旅納めでした。
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