アンダー250万円! トヨタが販売する「軽オープンスポーツ」生産終了で在庫のみ!? トヨタ「コペンGRスポーツ」が“本家”ダイハツより多く売れるワケ
もうあとわずか!? 「コペン GRスポーツ」どんなモデル?
ダイハツはトヨタグループの一員で、お互いの車種をOEMで供給し合う間柄です。 そして、トヨタディーラーでも買えるダイハツ車が存在しており、なかでも軽オープンスポーツ「コペン GRスポーツ」はかなりの売れ筋モデルだったのです。 【画像】カッコいい! これが「次期型コペン」!? 画像を見る(30枚以上)
ただし、現在は生産終了となっており、新車で買えるのは残っている在庫車のみ。 トヨタディーラーでも販売されているコペン GRスポーツとはどのようなクルマなのでしょうか。 2002年に誕生した初代コペンは、丸みを帯びた少しクラシカルなデザインでデビューしました。 64PSを発揮するターボエンジンを搭載したほか、「アクティブトップ」と呼ばれる開閉式ルーフを装備し、独自の存在感あるデザインでいまでも中古車で人気となっています。 そして2014年に2代目へとフルモデルチェンジ。ねじれ剛性を飛躍的に高めた骨格構造「D-Flame」や脱着可能なアウターパネル「D-Formation」を採用しました。 また、同じ軽オープンスポーツとして誕生したホンダ「S660」がミッドシップに対し、コペンはFFを採用しています。 そんなコペンで驚かされたのは、トヨタのスポーツモデルの称号である「GRスポーツ」を名乗るグレードがあること。 GRスポーツとほかのグレードの違いは、かなりあります。 スタンダード仕様にビルシュタイン製ダンパーやMOMO製ステアリング、専用のRECAROスポーツシートを装備した「S」、メーカーオプションでBBS製鍛造アルミホイール&フロントLSDをセットにした「アルティメットスポーツパック」が設定されていますが、GRスポーツはさらにボディの補強やサスペンションの専用チューニング、空力パーツやGRバッジを施しました。 トヨタディーラーではGRスポーツのみの取り扱いとなっており、ほかのグレードは販売していません。 GRスポーツの価格(消費税込)は、CVTが238万2200円、5速MTが243万7200円です。 ちなみに、ダイハツディーラーよりもトヨタディーラーのほうがGRスポーツを多く販売しているといい、改めてトヨタの販売力のスゴさを感じさせます。 なぜ、トヨタはコペン GRスポーツをより多く販売できるのでしょうか。 トヨタの販売店スタッフに聞いたところ、やはりトヨタディーラーの店舗数が多いことが理由だろうといいます。 「自宅の近くのトヨタの販売店があることが大きいと思います。特にスポーツモデルは定期的なメンテナンスが欠かせないため、正規ディーラーに任せたい、だからトヨタで購入したいとお考えのオーナーが多かったのだと思います」 そんなコペン GRスポーツですが、ダイハツのウェブサイトでベースのコペンは「2024年10月をもって生産終了」とアナウンスされています。 トヨタディーラーでも在庫のみという状況になっており、希少な軽オープンスポーツカーということもあって、在庫を抱えている販売店は少ないようです。 「うちの店にもすでに在庫がなくなってしまいまして、オーダーをいただいてから全国のディーラーに在庫の確認をすることになります。 なくなり次第販売終了となってしまいますので、新車をお望みの方は早めにお近くのディーラーでご相談いただければと思います」(トヨタ販売店スタッフ) 新車がすでにない場合は中古車を探すことになりますが、残念ながらコペン GRスポーツの中古車は流通量が少なく、あってもプレミア価格となっている可能性が高いです。 「数千km程度の走行距離で新車に近いコンディションであれば、新車並みかそれ以上の値で取引されています。 中古車ではスポーツカー、MT、またGRなど別ブランドが査定でプラスに働き、価格に加味される傾向にあります」(トヨタ販売店スタッフ) 本当にコペンが欲しいのであればSを狙うという手もありますが、取り扱いはダイハツディーラーとなります。 いずれにしても、とにかく早めに、そして根気強く探す必要がありそうです。
くるまのニュースライター 金田ケイスケ