チリのリチウム資源「国有化」に中国大手が待った 天斉鋰業、出資先のSQMに特別株主総会を要求
仮にSQMが天斉鋰業の要求に応じず、合弁会社が計画通りに発足した場合、SQMは(チリ政府の認可が切れる)2031年にはリチウム事業の支配権を失う。このことは、合弁会社の業績がSQMの連結決算に(持ち分法に基づいて)部分的にしか組み入れられなくなることを意味する。 「SQMの(連結決算上の)収益力が低下し、企業評価額や配当金に(マイナスの)影響が及ぶことになれば、わが社は投資の減損損失の計上を迫られる可能性がある」。天斉鋰業は声明の中でそう懸念を示した。
(財新記者:蘆羽桐) ※原文の配信は6月3日
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