36歳で競技ゴルフにデビュー。競技ゴルフと営業ゴルフを楽しむ“2刀流”・山口正雄さん【会社員ゴルファー紹介】
「週刊ゴルフダイジェスト」では、2024年8月20・27日合併号から会社員ゴルファーにフォーカスする連載「企業ゴルフ選士」がスタートしている。“選士”という造語は、戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーだから。10月15日号に掲載した8人目の「企業ゴルフ選士」を「みんなのゴルフダイジェスト」でも紹介しよう。
「競技ゴルフも営業ゴルフも100%楽しみたい ! 」 NECネッツエスアイ 営業統括本部 パートナーソリューション 営業本部 第二営業部 課長 社会人2年目でゴルフを始め、36歳で競技デビュー。同社ゴルフ部の創設メンバーでもあり、日経カップにも安定して出場するレギュラーのひとり。現在はスウィング改造に奮闘中。
元・野球少年の競技ゴルファー
30歳でコンピューター周辺機器メーカーからNECネッツエスアイに転職し、同社ゴルフ部の立ち上げメンバーとしての役割も担った山口正雄さん。現在レギュラーとしてスコア面でも貢献すべく奮闘しているが、競技ゴルファーとしての歴は長くない。「子どもの頃から野球をやっていて、高校、大学は野球部でした。ゴルフは社会人2年目から。ただ転職前は野球部に所属していたので、どちらかといえば野球がメインでしたね」。 月1ラウンドでスコアは85~100前後だった山口さんだが、転職を機にゴルフ一本に絞ることになる。 「投手をしていたのですが、肩がきつくなってきて。それと野球後にゴルフをするとスライスが止まらなくなるんです。そんな経緯もあり、ゴルフ一本に絞ろうと。同時期に太平洋クラブのメンバーになりました」 ラウンドは週1ペースと加速したが、仲間とのエンジョイゴルフがメイン。そんな山口さんだったが、社内で日経カップの話が持ち上がったことで、ゴルフとの向き合い方に変化が訪れる。
公式戦に出て知った競技の魅力
「7年前、会社内で日経カップに出ようという声が上がったんです。とはいえ試合にはエントリーフィーやラウンド代などが必要になりますが、会社に“部”として認められたら補助が出ることを知り、立ち上げの申請をしました。ただそこからが難航しましたね。当初は他の人気競技と比べると一般性も低くお金もかかることから、一部の人間の遊びだという判断だったのでしょう」 しかし諦めることなく会社へプレゼンを続けた結果、晴れて会社に認められ、翌年にはNECネッツエスアイゴルフ部が創設。山口さんはそこで初めて競技ゴルフと接し、その魅力を知ることになる。 「以前は競技にそれほど興味はありませんでしたが、初めて公式戦に出たとき、フェアなルールのもとでプレーするのが新鮮で楽しかったんです。それまではルールも適当にやっていた面もありましたし、どんな状況でも常にピンを狙うようなゴルフでした。日経カップ以外は地方で開催される小規模な大会しか出たことはありませんが意識が変わりました。普段のラウンドも試合を意識し、考えてプレーするようになり、以前と比べスコアはまとまるようになってきました」