誰でもマネできる相手と仲を深める会話術 仕事もプライベートも好調にするカギは「人間関係」にあり
仕事でもプライベートでも、スムーズに物事を運ぶためには人間関係を良好にしておくことが何より大切だと言っても過言ではありません。本稿では、ソフトバンクでマーケティングに携わり、新著『仕事は1枚の表にまとめなさい。』を上梓した池田昌人氏が、相手を知るために大切な3つのコツ(会話術)について解説します。 【表で理解】会話をするうえで大切なこと ■仕事関係の相手と関係性を深めるコツ 相手を知ることは容易ではありません。いくら業務をスムーズに進めるためとはいえ、部下やメンバーにプライベートなことを尋ねれば、ハラスメントにもなってしまいかねない今の時代、どのように相手を知ればいいのでしょうか。
常とう手段としては、相手が公表していることや日常の発言、誰といるか、SNS等の発言を追う、ということになりますが、日々、そうしたことに時間を費やすのは難しく、また発信していない人もいます。 そこでここでは、忙しいビジネスパーソンでもすぐにできる、相手を知るために大切な3つのコツをお伝えします。 ①頭を占めていることTOP3を、オープンクエスチョンで尋ねる 相手を知るには、相手自身に教えてもらうのが一番の近道です。そして、知りたいとなれば、質問するしかありません。しかし、だからと言って、「彼女はいるの?」などと聞いてしまっては一発アウトです。
相手を不快にさせずに、相手から自分のことを教えてもらうために、私がよく一対一のときに使うのが、「頭を占めているTOP3は?」という質問です。もちろん、答えてもらう内容は、仕事のことでもいいし、そうじゃないことでもかまいません。混ざってももちろんOKです。 例えば、「1位は引っ越しです。今週末引っ越すんですけど、まだ全然荷造りができていなくて。2位は○○社の案件がちょっと心配ですね。3位は昨日の研修です。すごく勉強になったので……」などと返ってきたとしましょう。
そうすると、「へえ、引っ越すんだね。どこら辺に引っ越すの?」のように話を膨らませることができます。相手からしゃべってくれることを深追いしていけばいいので、コミュニケーションが取りやすくなります。 ■会話を盛り上げるのに有効な「オープンクエスチョン」 追加で質問をする際にも、相手が「はい」「いいえ」で返事ができる「クローズドクエスチョン」ではなく、自由に答えてもらう「オープンクエスチョン」で尋ねると、より深い情報を引き出すことができます。