京都、決定力不足打開へ勝負はここから シュート数は首位C大阪より多い106本
J1リーグは序盤の8試合を終え、関西4クラブの成績は明暗が分かれた。設立30周年の節目を迎えるC大阪は、クラブ新記録を更新する開幕8戦無敗(5勝3分け)で、4季ぶり首位浮上。一方、3季連続の2ケタ順位から巻き返しをはかるG大阪は、開幕5戦負けなし(2勝3分け)と滑り出しは順調だったが、10位にとどまる。4位・神戸、18位・京都を含め各チームの現状にはどんな要因があるのか、今後のポイントは何か。担当記者が迫った。 チョウ・キジェ監督(55)4季目の京都が、J2降格圏18位と苦しむ。最近2連敗中で5戦連続勝ちなし。ここ3戦無得点と、目下の課題は得点力不足だ。指揮官は「ゴール前に行くまでに、精度を上げないと。誰かの技量にだけ頼るようでは勝っていけない」と相手守備を崩し切る形を模索。昨季J1で自己最多の2ケタ得点10ゴールを挙げたFW豊川も「後ろから、どう前にボールを配球するか。今はその形がない」とチームの現状を受け止めた。 今季8戦し、シュート数は首位C大阪の94本(12得点)より多い106本(7得点)を放つ。「前の選手がしっかり決め切ること」とエースは自らにも言い聞かせた。「これを乗り越えてこそサンガが本当に強くなったと言える」とチョ監督。勝負はここからだ。(瑠)
報知新聞社