3年前の大会はフライングで失格 村竹ラシッド、110メートル障害初Vで五輪内定「パリでは決勝に進出」【陸上日本選手権】
◇30日 陸上 日本選手権最終日(新潟・デンカビッグスワンスタジアム) パリ五輪代表選考会を兼ねて行われ、男子110メートル障害決勝は既に参加標準記録をクリアしている村竹ラシッド(22)=JAL=が13秒07で初優勝。同種目での代表内定を決め、「ここがゴールでなくスタート。パリでは決勝に進出し、メダル争いに加わりたい」と意欲を語った。 降り続く雨をものともせず、中盤からぐんぐん加速。後続に差をつけていき、最後は余裕を持ってゴールに飛び込んだ。ただ、同種目の日本記録保持者は「もっと出たかな。記録はあまりうれしくない」とクールに受け止めた。 3年前の日本選手権ではフライングで失格。自分が去ったレースを目に焼き付け気持ちの整理をつけると、「絶対にパリに出てやる」と誓った。は失意のどん底からはい上がった男にとって、パリ五輪は積み上げてきたものを見せつける舞台でもある。
中日スポーツ