【阪神】延長戦制し借金生活阻止 10回エンドランから悪送球誘い先制 14度目の完封勝利 才木7回1安打無失点など5安打零封リレー
■プロ野球 広島 0-3 阪神 延長10回(2日 マツダスタジアム) 阪神は広島との延長戦を制し、連敗を止め35勝34敗5分の貯金1で3位浮上。また14度目の完封勝利で、4月17日以来76日ぶりの借金生活転落を阻止した。 0-0の同点で迎えた延長10回表に3番手・島内に対し、1死から小幡が四球、続く島田が右前安打を放ちスタートしていた小幡が三塁へ進塁。ここでライト・野間からの送球がカメラマン席に入りボールデッドで1-0と先制。さらに近本がレフト越え適時二塁打、中野が右前適時打で3-0。10回裏は5番手・ゲラがリードを守り切り逃げ切った。 試合は先発の才木が2回に自らの悪送球で無死三塁の大ピンチを背負うも、無失点で切り抜けると、5回までノーヒット投球。一方の打線は広島先発・森下に3者連続3球三振を許すなど8回まで沈黙。才木は7回113球1安打無失点も自己最多9勝目の権利を得ることはできず。8回はピンチを招くも石井、桐敷の2投手で無失点に抑えていた。 1番センター・近本、2番セカンド・中野、3番ライト・森下、4番ファースト・大山、5番レフト・前川、6番サード・佐藤輝、7番キャッチャー・梅野、8番ショート・小幡、9番ピッチャー・才木のオーダーを組んだ。 先発の才木は今季14度目の登板、両リーグ単独トップの8勝2敗、リーグ2位・防御率1.20。前回の6月25日・中日戦(倉敷)は8回を6安打、板山に許した適時打の1失点(自責1)で自身の連勝は8で止まり2敗目を喫した。広島戦は今季初登板。 相手先発・森下に対し、初回は近本、森下が三振に終わるなど三者凡退。2回には先頭の大山が左前安打を放つも、前川、佐藤輝、梅野が全員中飛に倒れ走者釘付け。 才木は初回は2つの空振り三振を奪い三者凡退。しかし2回に先頭の小園のボテボテの投ゴロを才木が悪送球、さらにカバーに入ったライト・森下が処理にもたつく間に三塁へ進塁を許す。ここで坂倉を三邪飛、さらに菊池を投ゴロで飛び出した三塁走者を挟殺プレーでアウトにし2死。続く矢野は二直と大ピンチを無失点でしのぐ。 3回は両チーム三者凡退に終わると、4回の攻撃では2死走者なしから、大山が四球、前川が左前安打で2死一、三塁。ここで佐藤輝は遊ゴロに倒れ無得点。 5回の7番からの攻撃は梅野、小幡、才木が球団初の1イニング3者連続3球三振に打ち取られる。 才木は4回は2番からの相手打線を三者凡退、5回も簡単に三者凡退と5回まで82球ノーヒット投球の快投。 援護したい打線は6回は1番・近本からと期待がかかるも、近本が三邪飛、中野が中飛、森下は3打席連続三振となる見逃し三振。7回には1死から前川が右前安打で出塁も、佐藤輝が中飛、梅野が三直と凡退。 才木は6回に先頭の會澤に初安打を浴びるも、森下に送りバントは許さず1死。続く秋山を空振り三振、野間に四球で一、二塁も、上本を三ゴロに抑え先制点は与えず。7回には2死から四球を与えるもホームは踏ませず。 すると打線は8回に先頭の小幡が左前安打で出塁。さらに代打・島田の送りバントを相手捕手・會澤が二塁へ送球もセーフとなり一、二塁。ここで近本は強攻策も中飛で1死も、小幡がタッチアップで三塁へ進み、一、三塁。しかし中野が空振り三振、森下が右飛で痛恨の無得点。 才木は7回113球1安打6奪三振2四球無失点で降板し、8回からは2番手・石井が登板。しかし先頭の會澤に投手強襲の内野安打で出塁を許すと、代打・宇草に犠打を決められ1死二塁。ここで3番手・桐敷に交代し、後続を打ち取る。 しかし9回の攻撃は4番・大山からも2番手・栗林に3者連続三振を喫し9回まで12三振を喫し得点奪えず。9回裏は4番手・岩崎が1死から坂倉に中前安打を許すも、続く菊池のライトへの飛球を途中から守備につく島田が好捕するなどサヨナラ許さず延長戦に突入した。