【特集】なぜ『ドラッグストア』は生鮮食品に手を出したのか?その裏側には“儲けのからくり”が…強みを活かした独自戦略で差別化を図るドラッグストアの生き残り戦略を追う!
■ケース③野菜だけでなく、総菜まで驚きの価格で…“一回の買い物で全て買い物が終わる”ことを意識『クスリのアオキ』
この“儲けのからくり”を活かしているのが、石川県に本社を置く『クスリのアオキ』です。 (石川記者) 「店内に入ると、目の前にはキャベツが販売されていて、内装はまるでスーパーのようになっています」
キャベツ1玉106円・きゅうり1本42円など、安い野菜がたくさん。総菜などは、その日に店舗で加工・調理したものを販売し、常に新鮮で出来たてのものをお客さんに提供。また、『ネギトロ丼』228円(税抜き)や『特製だしのロースかつ丼』299円(税抜き)など、驚きの価格で販売しています。
Q.安いと感じますか? (来店客) 「安いですね、確かに」 「お野菜が安くて、びっくりしました」 「いつもレタスなどがすごく安くて、他のお店が高いときでも安いんです」
関西でも出店数を増やしているクスリのアオキ。薬の“ついで”に食品を買ってもらうのではなく、2021年からは『フード&ドラッグ』を掲げ、食品の売り場面積を全体の半分にまで広げました。
その狙いとは―。 (『クスリのアオキ』スーパーバイザー・柴田慎之介さん) 「一回の買い物で全て買い物が終わる、『ワンストップショッピング』という買い回りを意識しています」 『ワンストップショッピング』を軸に、驚きの安さと品ぞろえで、多くの客を呼び込んでいます。
(『流通経済研究所』常務理事・山崎さん) 「食品を扱うことによって、今まではスーパー・コンビニから客を奪ってきたわけですけども、そことの競争も、今後は課題になってくるのかなと思います」 スーパー、コンビニ、ドラッグストア…人口は減っていく一方の中で、どの業態の、どの企業が生き残るのか―戦いは、ますます激しくなっていきます。 (「かんさい情報ネットten.」2024年8月20日放送)
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