このままだと失敗…。前半戦ガッカリだったJ1の新戦力(4)“逆輸入”の効果なし? コンディション維持にも適応にも苦戦
2024シーズンの明治安田J1リーグは折り返し地点を過ぎた。新戦力が活躍して飛躍したチームがある一方で、期待の新戦力がハマらずに苦しんでいるケースもある。今回は、今季J1のクラブに加入した選手で期待通りにいっていない選手をピックアップして紹介する。※各データは6月23日時点『transfermarkt』を参照。
DF:ファンウェルメスケルケン際(川崎フロンターレ) 生年月日:1994年6月28日(29歳) 前所属クラブ:NECナイメヘン(オランダ) 2024リーグ戦成績:8試合0得点0アシスト ヴァンフォーレ甲府の下部組織で育ったファンウェルメスケルケン際は、高校卒業後に父の母国であるオランダに渡り、プロとしてのキャリアを積み、今年から川崎フロンターレに加入し、Jリーグデビューを果たしている。 スタートは最高だった。FUJIFILM SUPER CUP2024のヴィッセル神戸戦で決勝点を挙げていきなりタイトル獲得に貢献している。スーパーカップで誕生したニューヒーローに対する期待は高まったが、その後はコンディションに問題があったのかベンチ外が続き、J1デビューは第9節の東京ヴェルディ戦だった。 その後は8試合続けて出場したが、不振が続くチームで持ち味を発揮し切れていない。技術力の高いサイドバックとして攻撃の起点としても注目されているが、チームを劇的に改善するほどではなく、6月にはまた離脱している。 オランダでシーズンの途中までプレーしたあとで日本にやってきたファンウェルメスケルケン際は、コンディション調整に苦しんでいる上、キャリア初となるJリーグ挑戦という適応の難しさもあるだろう。これからもっとフィットする可能性はあるとしても、ニューヒーローのシーズン前半戦は理想通りとはいかなかった。
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