オフロードバイクのカスタムブランド「SRC」をご紹介!
SRCはオフロードバイクのクラッシュバーやキャリアを手掛けるタイのブランドです。 Webikeでは2017年に販売を開始、最近では多くの注文をいただける人気ブランドへと成長しました。 今回はその「SRC」の製造現場へWebikeスタッフが取材に行ってきました! 【画像】SRCの制作工程や関連画像をギャラリーで見る(15枚) 文/Webikeプラス satoshi
SRCはどんなブランド?
SRCはタイのブランドで、主にアドベンチャーバイク/トレールバイクのクラッシュガードやキャリアなどを製造、販売しているブランドです。 タイ本国での人気はもちろんのこと、アメリカ、オーストラリア、日本など様々な国に向けて良質な商品をお届けしています。 ブランドの起源は、創業者となるSRC代表のPichit Truajmoraka氏(通称:ムエ氏)がタイでハードエンデューロをやっており、海外製のクラッシュバーが高価なことから、安価で丈夫な製品をつくり始めたのがきっかけとなります。 またSRCはオフロードチームも保有しており、タイやアジアでのエンデューロレースに積極的に参戦して結果を残す名門チームでもあります。 製造だけではなく、アジアのオフロードバイク業界を盛り上げる役割を担っています。
製造工程を見せていただきました。
SRCは、バンコクとパタヤの中間ほどにあるシーラチャーという場所に拠点を構えています。ちなみにブランド名の「SRC」はこの地名であるシーラチャー(Sriracha)から生まれたとのことです。 生産現場の工場内は綺麗に整理整頓されており、3D切削加工機や大型のレーザーカッターなど様々な機械が導入されていました。 製品の制作工程はまず車体のサイズ、形状を3Dスキャナーを使って取得します。 訪問時はちょうどHONDAのNX500、日本ではNX400として販売予定の車両のクラッシュガードやキャリアなどを開発中でした。 データをPCに取り込んだらデザインチームが部品の取り回しや形状の素案を作っていきます。 作成するパーツのデザインが決まったら治具の作成を経て実際の製品の制作に移ります。 制作段階では複数のチェック体制が敷かれており、現場はもちろんのこと、マーケティングに関わるメンバーから代表のムエ氏までもが厳しく製品をチェックしています。 昔は手作業だったので少なくない製品不良があったそうですが、3Dスキャナーを始めとした新しい機械を導入することで品質が底上げされたそうです。 また塗装に関してもオフロードライダーならではのこだわりがあり、製品表側だけではなく、パイプの中まで塗装を施しています。 水たまりや川などを走行した際にパイプの中からサビが発生してしまう恐れがあるので見えないところまでしっかりと塗装しているそうです。 こういった細かい配慮はオフロードユーザーならではのコダワリが感じられます。 訪問時はちょうど3月の東京モーターサイクルショーでも展示されていたNX400(タイでは500)で取り付けテスト中でした。 クラッシュバー、ラジエーターガード、アンダーガード、リアキャリアなどなど。 そしてこのクラッシュバーはフレームに取り付けるので、作りが悪いと高速域で振動が発生してしまうそうです。 そのため、テスト段階で代表のムエ氏が必ず最高速チェックを行い、不要な振動や操作に異常がないかの確認を行っています。 もちろんわざと転倒して耐久性やボディーへの影響度もチェックする徹底ぶりです。 デザイン、開発、テストを終えた商品は量産に入っていきます。 出来上がった商品も1つ1つチェックされており、塗装に少しでもムラがあると弾かれるようになっています。 このように「SRC」はオフロードユーザーだからこそのコダワリを持って製品を制作しています。 その結果、世界中のオフロードユーザーから支持される人気ブランドとなりました。
satoshi