強い日差し、穏やかな海… 佳子さま、ギリシャ訪問のご印象全文
主要行事として開催された前述の「日本ギリシャ外交関係樹立125周年及び日本・ギリシャ文化観光年記念式典」では、関係の皆様とご一緒に125周年と文化観光年をお祝いしました。ドデカニサ諸島の民謡の合唱などを聞きながら、両国の友好親善関係がさらに深まっていくことを願いました。
また、日本の貴重な美術品を数多く所蔵し、日本で展覧会を開いたこともある「ケルキラ・アジア美術館」にて、「日本ギリシャ外交関係樹立125周年及び日本・ギリシャ文化観光年記念行事」に出席いたしました。記念行事に引き続き、美術館を見学しながら、日本の美術品が遠く離れたギリシャで大切に保管されてきたことを実感しました。能面の展示の横で能楽の映像を見たり、兜の展示を見て折り紙の兜を作ったりするなど、来館者が様々な形で日本の文化に触れていることもお聞きし、喜ばしく思いました。
「ケルキラ・アジア美術館」のほかにも、日本にご縁のある場所を訪れ、また両国にゆかりのある方々にお会いしました。
サラミナ島で訪問した「ファネロメニ修道院」は、荘厳さの中にあたたかさを感じるとともに、ここで暮らす方々やこの地を訪れる方々から大切に思われてきたことが伝わってくるところでした。修道院の貴重な壁画の研究・修復には日本の研究者も関わっており、このような両国の繋がりを嬉しく思いました。来訪者に花びらを撒く伝統的な歓迎などもしてくださり、素敵な思い出になりました。
「全ギリシャ体育協会柔道クラブ」では、子どもから大人までの年齢層の方々が、柔道の稽古に励んでおられる様子を見学しました。皆様がそれぞれに、得意な技や今後の目標などについて生き生きと話してくださったことが思い出されます。
日本政府から叙勲等を受けられたギリシャの方々、ギリシャから日本に留学された方々、ギリシャで暮らす日本の方々にもお会いし、ご自身の経験や思いなどについてお話をお聞きしました。両国の友好へのご貢献や、両国間の多岐にわたるつながりを、心強く思いました。