【堀内恒夫コラム】『巨人の四番は日本の四番』。V9時代の矜持を甦らせよ そのために必要不可欠なものは岡本和真の新たな覚醒だ!
川上監督の勝利への貪欲な姿勢がON砲に究極のパワーを授けた!
川上哲治からONを経て脈々と受け継がれている「巨人の四番」の系譜。現在の四番である岡本和にはさらなる覚醒が求められる
いま振り返れば、巨人V9黄金期のラインアップは贅沢極まりないものだった。あらためて一番から九番までの名前を書き記してみたい。 一番・中堅 柴田勲 二番・左翼 高田繁 三番・一塁 王貞治 四番・三塁 長嶋茂雄 五番・右翼 末次利光 六番・遊撃 黒江透修 七番・捕手 森昌彦(現・森祇晶) 八番・二塁 土井正三 九番・投手 堀内恒夫 当時のプロ野球でも、本当に豪華なメンバーだったと思う。 その中で、どちらが四番に座っていても打線が点から線へつながり、大爆発を起こすコアの役割を果たした長嶋さんと王さんの2人はやはり特別な存在だった。 だが、監督の川上哲治さんは極めて貪欲な姿勢を見せた。1965年から始まるV9黄金期に、毎年のように他チームからONのあとを打つ五番打者を次々と連れてきている。 関根潤三さんから始まり、田中久寿男さん、高倉照幸さん、森永勝也さん。彼らが、川上さんに白羽の矢を立てられた男たちだった。 いくら周囲から批判されても、川上さんは寸分たりともブレることがなかった・・・
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週刊ベースボール