世界の歴代ロイヤルがまとった、至高のウエディング・ドレス【前編】
激動の時代に結婚式をしたエリザベス女王や、ハリウッドからお嫁入りしたグレース妃など、大きな話題を呼んだロイヤル・ウエディングのドレスをフィーチャー。気品とエレガンスにあふれた傑作ドレスの数々を前編と後編に分けてご紹介。あなたの理想の一着を見つけてください。
エリザベス女王(1947年)
ボッティチェリの絵画「プリマヴェーラ」からインスピレーションを得た花々の刺しゅうが、クリスタルとパールで施されたエリザベス女王のウエディング・ドレス。映画の衣装デザイナーとしても知られるノーマン・ハートネルが手がけたこのロマンチックなドレスは、戦後間もないイギリスの再生と成長を象徴。女王自ら、戦時中に配られた衣類の配給券を使い、このドレスを手に入れたというのは有名な話です。
グレース妃(1956年)
ハリウッドスターからモナコ公国にお嫁入りした伝説のプリンセス、グレース・ケリー。アンティークのベルギーレースをふんだんに使って作られた清楚で美しいドレスは、ハリウッドの衣装デザイナー、ヘレン・ローズが手がけました。ロイヤル・ウエディングの定番であるティアラではなく、ジュリエット・キャップがコーディネートされていたのも印象的です。
マーガレット王女(1960年)
王室の元祖スタイルアイコンであったマーガレット王女。姉のエリザベス女王と同じノーマン・ハートネルが手がけた彼女のウエディング・ドレスは当時の人々の目をくぎ付けに。花やその他モチーフの刺しゅうは一切なく、シルクオーガンジーの生地のみ。フィット&フレアの美しいシルエットで魅せる究極のシンプルドレスは、今見ても爽やかな気品を感じさせます。
カロリーヌ公女(1978年)
3度結婚している恋多きモナコのカロリーヌ公女。1978年、21歳のときに、17歳年上の銀行家フィリップ・ジュノーと結婚した時の写真がこちら。ウエディング・ドレスは、マーク・ボアンがデザインしたクリスチャン・ディオールのもの。フローラルレースのドレスと両サイドに小花をあしらったヘア、という'70年代らしいボヘミアンスタイルが新鮮です。