DIC川村記念美術館、休館を来年3月下旬からに延期。来館者急増で
2025年1月下旬から休館するとしていたDIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)について、同館を所有・運営する印刷インキなどの化学メーカーDICは、休館のスタートを3月下旬まで延長すると発表した。 マーク・ロスコやクロード・モネなどの収蔵作品で知られ、約3万坪の庭園が地元民の憩いの場所ともなっている同館。近年は赤字運営が続いていたといい、DICは今年8月末、東京への移転を想定した規模縮小もしくは運営中止を選択肢として今後の運営方針を検討すると発表。合わせて、同館は1月下旬から休館するとしていた。 DICは9月30日、休館を約2か月延期し、3月下旬からとすると発表。8月の休館発表を受けて来館者数が急増したといい、「休館前に、より多くのお客様に美術館にお越しいただくことを理由に、休館開始予定の延期を決定しました」(プレスリリースより)としている。具体的な日にちについては決定次第、同館ウェブサイトなどで発表するという。 休館発表を受けて、地元・佐倉市では署名運動が起こるなど、波紋が広がっていた。
テキスト by 今川彩香