いま新品のクラブは高い! お手頃に高性能なものを揃えるには? 物足りなくなった人にオススメの方法とは!?
ビギナーセットは悪くないがデメリットもある
昨今は物価高の影響でゴルフクラブも値上がり傾向にあり、新品の最新モデルなどで一式揃えようとするとかなり費用がかかります。とくにこれからゴルフを始める人は、今後数年間続ける保証がないにもかかわらず、クラブに数十万円も投資できないと考えるのが一般的かもしれません。 【写真】ロフトを立てた構えで失敗する人が多い! これが正しく構えてヘッドを上から見た時の景色です
それなりに性能も良く、お手頃に購入できるクラブは存在しないのでしょうか? ハリーゴルフスクール(東京都目黒区)を経営するレッスンプロのハリー石川氏は以下のように話します。 「私がよくオススメするのは、ドライバーは5年落ち、アイアンは10年落ち以内の中古クラブです。たまに生徒から『このキャディーバッグも付いてくる一式5万円ぐらいのはどうですか?』と、ビギナーセットの購入を相談されることがありますが、あまりオススメしていません」 「何度か試打したことがあるのですが、アイアンはそこまで悪くないのですが、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティーの性能が良くないことが少なくありません。もちろん、かなり安価に販売されているので、価格と性能どちらをとるかという話なのですが、それなら型落ちの中古クラブを10~15万円ほどで買い揃えたほうが個人的にはいいと思います」 「心理的にも、格安のクラブを使用していると、どこかのタイミングで『クラブが粗悪だからうまくいかないのではないか』と考え始めてしまい、安心して打てなくなってきます。周りのゴルフ仲間がそれなりにお金を払ってクラブを揃えたといっているなか、自分が安さが売りのクラブを使用していると不安になることもあるので、最低限信頼できるクラブを購入したほうが長期的に見ても良いでしょう」
振り心地の統一感があるのがセットクラブのメリット
ゴルフが上達してくると格安のクラブでは物足りなくなり、結局1年ほどで買い替えることになるゴルファーも多いそうです。しかし、ゴルフ工房 ON&OFF(千葉県佐倉市)の店長でクラフトマン歴25年の桑原信明氏は少し違った考えです。 「ゴルフを数年単位で続けていく確信がない人は、敷居の低いビギナーセットから始めてもまったく問題ないと思います。確かに、ドライバーなどはヘッド素材にアルミを採用している例もあり、比重が軽いぶん弾く力が弱いので飛びづらいということもありますが、ビギナーであれば十分な性能です」 「また中古クラブで異なるメーカーで一式揃えると番手ごとにフィーリングが変わるので、打ちづらいと感じる可能性もあります。そういった観点からすると、ビギナーセットは同じ傾向のクラブが揃っているので統一感があり、ビギナーや中級者にとっては違和感なく振りやすいといえるかもしれません。まずビギナーセットから始めて、ある程度上達してきたらドライバーやフェアウェイウッドを中古で性能が良いものに買い替える、もしくは追加するのがベストかもしれません」 ドライバーやフェアウェイウッドを自分に合ったものに変えるだけでも、かなりスコアに良い影響を与えることができるそうです。また100を切れるぐらいまで上達してきてクラブを買い替えたいが、最新のものは高いと感じる人ににオススメの方法を桑原氏は教えてくれました。 「たとえば工房では、シャフトは変更せずヘッドだけを交換することもできるので、最新のクラブをそのまま購入するよりも費用を抑えることができます。今まで使っていたシャフトをそのまま使用することになるので、違和感なく触れるメリットもあります。クラブの買い替えを検討している人は、そういった手段があることも頭に入れておくと、選択の幅が広がるのではないでしょうか」 このように、費用を抑えつつクラブの性能も担保する購入方法はいくつかあるようです。さらに、自分に合ったものを見つけることができるのがベストなので、いま使用しているクラブに物足りなさを感じているゴルファーはいろいろ模索してみると良いでしょう。
ゴルフのニュース編集部