【記者解説】日本人が月へ!アルテミス計画で貴重な“水”を見つけられるのか?その先に“火星定住”も…
■中国は月に原発を設置する構想も?“早いもん勝ち”の宇宙開発で渦巻く大国の思惑
末岡支局長 「日本の技術が月に使われるというのはすごく嬉しいことだと思います。そして宇宙開発競争っていうのは、軍事開発競争にも直結します。たとえばロケットの発射技術はミサイルの発射技術に直結するので、日本のみならずアメリカですとか、各国が競争し合って今開発を進めているんですよね」
島津記者 「アポロ計画で月面探査をしたのは全員アメリカの白人男性だったんですけども、アルテミス計画で、日本は“月に2番目に降り立つ国”になる予定で、宇宙開発事業でのプレゼンスを高めたいという狙いがあります」 末岡支局長 「アルテミス計画を念頭に宇宙開発のルール作りの取り決めをした『アルテミス合意』というものがあります。宇宙をどうやって開発していこうか、各国で話し合って決めましょうという合意です。最初には2020年にアメリカや日本など8か国が署名したんですが、その後いろいろな国が加わって、今は36か国がこの合意に参加しているんです」
「一方で、中国やロシアというのは大国なんですが、このアルテミス合意には加わっていないんですよね。なので現状、宇宙に関して世界共通のルールはなく、各国の思惑が渦巻いているところです」 「つい最近ですと、ロシアは3月に中国と共同で月面で原発を設置するような構想を発表しました。中国は独自で先を目指していて、既に無人の探査船を着陸させたり、土から物を採取して岩石だとか岩を採取して持って帰ったりということもやっています。さらに2030年までに人を乗せたロケットを月に送る計画を進めているんです」
■月に降り立つ日本人はだれ?取材では若手宇宙飛行士候補の名前が…
末岡支局長 「日本人で誰が実際に宇宙に行くのかというのがすごく気になりますよね」 島津記者 「これまで宇宙飛行を経験したことがある宇宙飛行士、そのほかにあくまで予想なんですけれども、取材していると、女性で、若手の宇宙飛行士候補の米田あゆさん、米田さんと同期の諏訪理さんは、彼が地学のスペシャリストということで、月の砂だったりとか、岩石の研究を進めるという意味で候補として名前が挙がっていました」