【有馬記念】どうなる年度代表馬争い ドウデュースが最有力も有馬記念の結果次第では…
グランプリ、第69回有馬記念(G1、芝2500メートル)は22日に中山競馬場で行われる。ファン投票で選ばれた馬を中心に、1着賞金5億円を懸けて、熱い戦いが今年も繰り広げられる。 【写真】オークス&秋華賞制覇のチェルヴィニ ドウデュースが出走取り消しとなり、混戦模様になってきた有馬記念。同じく混沌(こんとん)としてきたのが「年度代表馬争い」だ。今年のJRA・G1を2勝しているのは、天皇賞・秋とジャパンC制覇のドウデュースと、オークス&秋華賞制覇のチェルヴィニア。その2頭は、ジャパンCで対戦してドウデュースが先着(チェルヴィニアは4着)しているだけに、現状の年度代表馬最有力は、ドウデュースだろう。ただ、過去に「天皇賞・秋+ジャパンC」の組み合わせのG1・2勝で年度代表馬になった例はない。 有馬記念で今年のG1・2勝目が懸かるのは、大阪杯覇者ベラジオオペラ、ダービー馬ダノンデサイル、宝塚記念覇者ブローザホーン、菊花賞馬アーバンシック、エリザベス女王杯を制したスタニングローズ。この5頭のいずれかが勝った場合は、ドウデュースの“対抗馬”として年度代表馬争いに浮上しそうだ。 ちなみに、ダービーと有馬記念を制して年度代表馬になった馬は、86年ダイナガリバーと、ダービーだけではなくクラシック3冠も制していた84年シンボリルドルフ、94年ナリタブライアン、11年オルフェーヴル。菊花賞と有馬記念を制して年度代表馬になった馬は、72年イシノヒカル、95年マヤノトップガン。 一方で、ダート界に目を向けると、レモンポップはJpn1のさきたま杯、南部杯とJRA・G1のチャンピオンズCに勝利。フォーエバーヤングは、G1級勝利はJpn1のジャパンダートダービーだけだが、米国G1のケンタッキーダービーとBCクラシック3着が光る。過去にダート活躍馬で年度代表馬になった例はないが…。 とにもかくにも、有馬記念の結果は、年度代表馬争いにも影響を与えそうだ。 ◆年度代表馬 その年を代表する馬に与えられる、最も名誉ある称号。啓衆社(ケイシュウニュースの前身)主催で1954年(昭29)にスタートした。72年からJRA発行の雑誌「優駿」が、87年からはJRAが主催している。