【はたらく細胞】佐藤健とFukaseのやりとりにファン「可愛い!」レッドカーペット・レポート
一生忘れない思い出になった苛酷な撮影も?!
本作では体内で繰り広げられる体内細胞たちの激しいアクションシーンも見どころの一つ。山本が「身体の中と外で違う世界観になっていて、当時に違う映画を見ているような感覚があるのは新しかった」と感想を述べたように、加藤清史郎が「あたたかい気持ちになった」と語る親子のシーンとは一転して、体内では派手なバトルが繰り広げられていくとのこと。そんなアクション撮影に挑んだ仲は「身体を絞らなきゃだし、アクションもやんなきゃだしということで、本当に忙しかった」といった撮影秘話などを披露。松本も演じるマクロファージのフワッとしたスカートのせいで足元が見えなかったり、武器である鉈を持っている腕をしっかり下げることができなかたったりして、普段使わない筋肉を使いながらのアクションには苦労したということだった。そんな松本の演技について佐藤は「極道の妻みたいだった」と解説。山本と仲里のバトルシーンについても「悟空とベジータを見ているかのようでした。ベジータは仲さんのNK細胞かな」と意外な例えを挙げて会場を笑わせていた。 阿部演じる日胡の父親・茂の体内でブラックな細胞を演じた二人の撮影は「苛酷でした」と加藤諒がしみじみこぼすほど大変な現場だったそうで、板垣も撮影現場で推定百何十名の屈強な男たちに推し潰されたとのこと。結果的に酸欠気味の中でリアルな苦悶の表情が撮れはしたものの、その壮絶体験に板垣は「一生忘れない思い出を武内監督からいただいた」と監督への恨み節を口にしていた。 細菌側で参戦した新納と小沢も、特殊メイクと衣装の準備に三時間以上かかるなど大変な苦労があったという。ただ撮影はとても楽しかったようで、新納は「自由に演じられた」とご満悦のようす。ただ撮影がクランクイン直後ということもあって「自由にやってと武内監督に言われてやってたら、監督が飛んできて。あんまり激しくやられると(小沢)真珠ちゃんと(片岡)愛之助さんのシーンが大変になるから抑えてください」と釘を刺されたと笑いながら語ってくれた。小沢も撮影は楽しかったと語りつつ「いろいろ悪役はやらせていただきましたが、細菌は初めて」と初挑戦の役に戸惑いもあったようす。細菌キャラのテンションの高さには驚いたそうで、「現場ではとにかくテンションを上げてやりました」と撮影のようすを振り返ってくれた。 ラスボスである謎の異常細胞役を演じたFukaseは、「普段のろまなので、人生最速で動きました」と自身の演技について語る。「メチャクチャ速く動いてました。強敵でした」と対戦相手の佐藤の絶賛に嬉しそうなFukaseだったが、「照れんなよ。照れてんの? 今」という佐藤のがツッコみに「照れてねーよ」と思わず言い返す一幕も。トドメとばかりに「照れてんだろ、可愛いよ(笑)」と追撃する佐藤に、「やだなぁ、この人(笑)」と苦笑を浮かべるFukaseといった、ニヤニヤが止まらない二人のやりとりにファンは「可愛い!」と大興奮となっていた。 武内監督は11月7日にサンディエゴで開催されたワールドプレミアムで上映された際の海外ファンの反応として「阿部さんのうんこのシーンで10分ぐらい笑ってました」「謎だけど清史郎君が愛の告白をするシーンが大爆笑だった」「最後みんな涙して帰ってった」などと報告。「世界中でこの話って理解できるんだと手応えを感じました」と嬉しそうに語ってくれた。 最後に永野が「皆さん自身がこの映画を通して共感したり、自分のことを大切にしようと思ったり、身体について考えることができる楽しい映画になっていると思います。ぜひ劇場でご覧ください」、佐藤が「笑って泣けてためになる、そして見終わった後に少しだけ昨日よりも自分の身体のことを愛おしく思える、大切に思えるような映画です。大切な人を連れて劇場にお越しください」とファンに呼びかけ、劇場公開への期待感を高めてくれたイベントは大盛況のうちに終了となった。
ライター 川畑剛