双子お笑いコンビ・ダイタク 『M-1』決勝のカラフルなネクタイが話題 背景を企業に取材
双子のお笑いコンビ・ダイタクが、『M-1グランプリ2024』の決勝で身につけていたネクタイが話題になっています。どのようなネクタイなのか、そして企業側の思いを取材しました。 【画像】障害のある作家が手がけたアートの展覧会『HERALBONY Art Prize 2024 Exhibition』の様子 ダイタクの2人は熊本県出身で、2009年4月にコンビを結成。兄の吉本大さん(39)、弟の吉本拓さん(39)の双子コンビです。今年、結成15年のラストイヤーで『M-1グランプリ2024』の決勝に初進出し、双子の特徴をいかしたネタを披露しました。 そこで注目されたのが、大舞台に立った2人がつけていたネクタイ。シックなスーツ姿に映える、カラフルなデザインと模様が特徴的なネクタイです。SNSでは「おしゃれだな」「素敵だった」などのコメントが相次ぎました。 今回、『日テレNEWS』は企業側にネクタイの情報や、『M-1グランプリ』という大舞台でネクタイが注目された現在の心境などを取材しました。
■ネクタイの企業『ヘラルボニー』を取材
このネクタイは、ヘラルボニーという企業の製品。主に知的障害のある作家が描く2000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスを展開している企業です。代表を務めるのは、一卵性の双子である松田崇弥さん(33)と松田文登さん(33)です。 ダイタクの兄・大さんがつけていたネクタイは、作家・八重樫季良(やえがし・きよし)さんのデザイン。2020年5月に亡くなるまで、幾何学模様の絵を描き続けていたというアーティストです。
そして弟の拓さんが身につけていたのは、作家・八重樫道代(やえがし・みちよ)さんのデザイン。『ワープロ』という作品名がつけられていて、色彩がひしめく緻密な柄が目を引きます。 担当者に、ダイタクの2人がヘラルボニーのネクタイをつけることになった経緯を聞くと、「ダイタクさんが元々ヘラルボニーのネクタイをお持ちだったことがきっかけで、決勝で着用いただくご縁ができました」と回答しました。
■企業が回答「社会と結んでいただいたことに感謝」
最後に、ダイタクの2人がヘラルボニーのネクタイをつけ、大舞台で漫才を披露した姿を見てどのように感じたか? 質問すると、代表の一人である松田文登さんは「ヘラルボニーが創業最初のプロダクトを“ネクタイ”にしたのは、障害のある人と社会を強く結びたかったからです。芸人という人生を大きく左右するタイミングでダイタクさんの胸元にダイヤモンドのように煌びやかに光る異彩を見て胸にくるものがありました。創業した当初に目指したかった未来に近づけたような気がしたのです。同じ双子の2人に圧倒的に社会と結んでいただいたことに感謝しています」と、コメントしました。