ここ3試合すべてアンダードッグの賭け率をひっくり返して勝利したチャールズ・ジョンソン

　2024年10月19日（日本時間20日）、米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night: Pereira vs. Hernandez』（U-NEXT配信）が開催された。 【写真】フライ級では先週、元RIZINのラマザン・テミロフ（ウズベキスタン）が衝撃デビューを果たしたばかり 　平良達郎、鶴屋怜、朝倉海が参戦で注目のフライ級では、チャールズ・ジョンソンがス・ムダルジに競り勝ち4連勝。14位のアスー・アルマバイエフが7位のマテウス・ニコラウを下し、UFC4連勝をマークし、ともに上位戦線にモノ申した。 ▼フライ級 5分3R 〇チャールズ・ジョンソン（米国）17勝6敗（UFC6勝4敗）※UFC4連勝 126lbs／57.15kg [判定3-0] ※29-28×3 ×ス・ムダルジ（中国）16勝7敗（UFC3勝4敗）126lbs／57.15kg フライ級元ランカー対決。3連敗から3連勝中のジョンソンと、3連勝から2連敗中のムダルジが対戦。 　ジョンソンは、2024年2月に緊急参戦でカザフスタンの強豪アザト・マクスムに逆転判定勝ち（※マクスムは現在・朝倉海の練習パートナーのミケール・アルジャウジに勝利している）。 　その後、ジョンソンはジェイク・ハドリー、ジョシュア・ヴァンにも勝利してアンダードッグの試合を覆している。年間4勝目なるか。33歳。 　チベット出身でエンボ・ファイトクラブからATTでも練習するムダルジは、マルコム・ゴードンを初回KOに下すなどUFC3連勝から、マット・シュネルに三角絞め、 ティム・エリオットに肩固めを極められ連敗。6月にジョシュア・ヴァン戦が組まれていたが欠場した。28歳。 　1R、ともにサウスポー構えから。すぐに詰めるジョンソンがシングルレッグ。離れ際に右を当てる。左右で詰めるジョンソン。ムダルジをケージに詰めて右ハイ。左フックを当てる。ムダルジはヒジ、ジ、左ストレートをヒット。ジョンソンは右ボディ。 　左で差して組んだジョンソンに右ヒジを打って離れるムダルジ。詰めるジョンソン。スイッチして右から左でシングルレッグも切るムダルジは左ミドル。間合いを埋めるジョンソンが右ヒジを打ち込みホーン。 　2R、右ローのムダルジ。ジョンソンはオーソに変えて左前手を伸ばすが、ムダルジの右ローにサウスポー構えに。右前足を上げながら前に出るジョンソン。ムダルジはジャブ＆ロー、右オーバーハンドで距離を保つ。 　左前手フックを伸ばし右ローのジョンソンが圧力、左オーバーハンドをガード上に突くムダルジ。左をかわしたジョンソンは右！ 　下がりながらも回るムダルジを追うジョンソンは右アッパー！　しゃがみ込むムダルジにジョンソンは右を連打！ レフェリーは入らず。ムダルジは蹴り上げから三角絞めへ。担ぎパスから下になりレッスルアップのジョンソンがボディロックテイクダウン！ 　そこに三角絞めを狙うムダルジに外すジョンソン。巴投げで投げるムダルジ。凄まじいスクランブル！ 　3R、ミドル、サイドキックのムダルジに詰めるジョンソン。ムダルジは右ボディ。ジョンソンは歩きながらパンチ。オーソになり右ボディを返す。右ローのムダルジは左！ しかし休まず詰めるジョンソンは左前手を振って詰めてヒザ。 　離れたムダルジはカウンターのダブルレッグも、左小手に投げたジョンソン！ 右で差して立ち上がるムダルジの首をとらえにいくが、立ち上がるムダルジ。 　ムダルジは左を伸ばすと、ジョンソンはシングルレッグ。そこにダースチョークを狙うムダルジがヒザも。首を抜いたジョンソンが打ち合い。ホーンに両者がハグをかわした。 　判定は3-0で動きを止めないジョンソンが勝利。8カ月で4連勝のジョンソンは「俺はMMAで最もアクティブな5ラウンドファイターだぞ。こいつらタイトル戦ができないらしい、はるばる日本から誰やら連れてこなきゃいけないらしい。まともにマーケットも開拓できないんだな」とフライ級タイトル戦線に苦言、最後に妻に感謝の言葉を語った。