イブラが“スペシャルワン”と共闘したユナイテッド時代を回想…指揮官の人心掌握術に舌を巻く
ズラタン・イブラヒモビッチ氏が、ジョゼ・モウリーニョ監督と再共闘したマンチェスター・ユナイテッドでの日々を振り返った。 現在、ミランのシニアアドバイザーを務めているイブラヒモビッチ氏は、チームと共にアメリカのプレシーズンツアーに帯同中。そのツアーではバルセロナ時代に指導を受けたジョゼップ・グアルディオラ監督、パリ・サンジェルマン(PSG)で指導を受けたカルロ・アンチェロッティ監督と再会。その際には確執があった前者と、良好な関係性を築いた後者とで如実に対応の差があったことが話題を集めた。 そんななか、このツアーでアメリカ『The Atletic』のインタビューに応じた元スウェーデン代表FWは、キャリアを通じて2クラブで指導を受けた“スペシャルワン”共に過ごしたユナイテッド時代の思い出を語った。 インテル時代に指導を受けたモウリーニョ監督のラブコールを受け、PSGからマンチェスター入りを果たしたイブラヒモビッチ氏は、加入時の35歳という年齢面の懸念をそのパフォーマンスで払拭。右ヒザ前十字じん帯断裂の重傷による長期離脱はあったが、在籍2シーズンで53試合29ゴールを記録。加入1年目はポルトガル人指揮官と共にヨーロッパリーグとEFLカップの2冠を成し遂げていた。 「彼らはオレが慣れ親しんだものとは違っていた」、「あそこではただの数字だと感じた。オレの考え方は、自分の歴史を作りたいということ。失礼だが、過去のことには興味がなかった」とクラブのカラーに馴染めなかったと明かしたイブラヒモビッチ氏。 しかし、マンチェスターでの自身のパフォーマンス、現フェネルバフチェ監督との関係については満足していたと語る。 「オレは35歳で、イングランドに来た。多くの人は『年寄りだ』、『引退すべきだ』なんて好き勝手に言っていた。だが、それがオレを刺激したんだ。そういった奴らの発言が間違っていることを証明したいとね」 「ジョゼはマシーンだった。彼はプレーヤーのベストを引き出し、巧みに操る人間なんだ。相手の心に入り込む方法を把握し、そのレベルに関係なく、相手をどう扱うべきかを理解している」 「彼は(ユベントスで指導を受けたファビオ・)カペッロを思い出させた。だが、より新しいバージョンだ。規律があり、ハードコアで、激しい。優しいタイプではないがが、オレが好む人間だった。オレがどこから来たか覚えているだろう? オレの家族はタフだからね」
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