大阪「海遊館」はまるで太平洋!スキューバ感覚でマンボウやエイに会える。上から覗き込む「ジンベエバックヤード」も
世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく 【写真】幻想的な光を浴びるイトマキエイとそのリフレクション * * * * * * * ◆広大な「太平洋水槽」を中心に 2022年の年末に大阪にある海遊館を訪れた。当館は広大な「太平洋水槽」を中心に、最上階から螺旋状に徐々に降りて行くデザインになっている。 「ジンベエバックヤード」(別料金)はその巨大水槽を上から覗き込むことが可能で、まるで「海上」から「海底」までのように、ゆっくりと「潜って」いるように、同じ水槽を様々な角度から楽しめる仕組みとなっている。 今までに訪問した水族館の中では、ここがスキューバダイビング体験の感覚に一番近い所だと思う。
◆大型な魚の人気者達が見られる 「海遊館」と言えば、ジンベエザメが思い浮かぶだろう。他にもトラフザメ、マンボウやイトマキエイ等大型な魚の人気者達が見られる。 当館にいるジンベエザメのライフサイクルだが、漁師の定置網に誤って入網した個体を保護、高知にある研究所で飼育、海遊館に移動、そしてある水準の大きさを超えると海に帰す、という流れになっているのだそうだ。 今回の写真は、やはり存在感抜群のジンベエザメ、手前の一頭の向こうで、もう一頭が泳ぐ姿が見える。他にも、奇妙な熱帯魚とのコラボで現れたカピバラや、水槽に差し込む日光を浴びて幻想的に見えるイトマキエイの姿など見どころはたくさんある。 今年の年末も大阪で過ごすので、再訪の機会を楽しみにしている。 (撮影=野辺地ジョージ)
野辺地ジョージ