渡米でありがたみ実感「パパでいい」 19歳馬場咲希が国内プロデビュー1打差4位で最終日へ、勝てば史上初の快挙
富士通レディース第2日
女子ゴルフの国内ツアー・富士通レディース第2日が12日、千葉・東急セブンハンドレッドC(6697ヤード、パー72)で開催された。7位で出た国内ツアープロ初戦の馬場咲希(サントリー)は6バーディー、2ボギーの68で回って通算9アンダーとし、首位に1打差の4位に浮上した。高2で全米女子アマチュア選手権を制し、昨年11月の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストに一発合格。ルーキーイヤーの今季は、米ツアー下部のエプソンツアーを主戦場にしている。異例のキャリアを歩む19歳が勝てば、1988年のツアー施行後、日本人かつプロテスト合格者では初の国内ツアープロ初戦での優勝者になる。首位には通算10アンダーで古江彩佳、桜井心那、高橋彩華が並んでいる。 【富士通レディース】今日の国内女子ゴルフ結果とリーダーボード 最終18番パー4。1メートルのパーパットを決めると、馬場は同組の小祝さくら、ウー・チャイエンとハグし、コースへ一礼した。アマチュア時代から馬場を見てきたギャラリーからは「プロになっても続けているんだ。すごくいい」の声も聞かれた。 プロテスト合格から約11か月での国内ツアーデビュー戦。いきなり、優勝争いに加わった。ドライバーショットは安定しておらず、かつてのような300ヤード級のビッグドライブもなかった。だが、パットが冴えていた。2番パー4で2メートル、4番パー3では8メートルのバーディーパットを沈め、16番パー3では2メートルのパーパットを安定したストロークでセーブした。好調の理由を問うと、本人は「パターを替えたからだと思います」と返した。 「アメリカから帰国して、自宅にある使ったことのないマレット型パターをお父さんがコースに持って来てくれました。それが今の私には合っている感じです」 これまではL字型、もしくはピン型のパターを使っていたが、テーラーメイドのスパーダーXがフィット。エプソンツアーで1シーズンを平均29.83(全体14位)で乗り越えた自信と新パターでつかんだ好感覚が合わさり、スコアを伸ばした。同ツアーとは比較にならない程のギャラリー数(初日2152人、第2日3655人)、声援も後押しになった。