韓国国防長官「ウクライナに参観団送るのは軍の当然の任務」(1)
韓国の金竜顕(キム・ヨンヒョン)国防部長官がウクライナに参観団や戦況分析団を派遣することについて「軍の当然の任務」と明らかにした。 30日(現地時間)、金長官は米ワシントン郊外の米国防総省で開かれた韓米定例安保協議(SCM)の後、オースティン米国防長官との共同記者会見で関連質問にこのように答え、「それをしなければ職務放棄」と強調した。 金長官は「イラク戦争をはじめ各種戦争で参観団や戦況分析団を派遣してきた」とし「特にウクライな戦争の場合、北の軍が参戦するため、北の軍の戦闘動向などをよく分析し、今後わが軍に有用な情報として活用することができる」と述べた。 ◆「北の汚物風船、限度越えている…多様な対応を準備」 また金長官は北朝鮮の対南汚物・ゴミ風船挑発が韓国政府が設定した「レッドライン(限界線)」を越えているとし、対応策を準備中だと明らかにした。 金長官は北朝鮮の汚物風船について「オースティン長官とも意見が一致したが、これは明確に停戦協定違反」とし「停戦協定違反を越えて、我々の国民の安全を脅かす挑発行為」と指摘した。 金長官は「(汚物風船に対する)監視と追跡を通じて落下地点まで確認した後、有害物質の有無を確認して回収する方法がわが国民の安全を確保する最善の方法だと考え、これまでそのようにしてきたが、今はもう限度を越えている」とし「したがって多様な方法で対応を準備している」と説明した。 この日、金長官は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に向けて「ロシア派兵を即刻撤回することを強く促す」とし「派兵は反倫理的、反平和的であり、戦争犯罪行為と見ることができる」と批判した。 また、北朝鮮軍の派兵に伴うロシアの対北朝鮮先端軍事技術支援で韓半島(朝鮮半島)の安保脅威が強まるという懸念も表した。 金長官は「北は派兵を条件にロシアに先端軍事技術支援を要求する可能性が高い」とし「例えば戦術核兵器の高度化や大陸間弾道ミサイル(ICBM)ミサイルの高度化、偵察衛星、原子力潜水艦など先端軍事技術を要求する可能性が高い」という見方を示した。 続いて「これと共に北が保有する老朽化通常兵器を新型に置き換えることを要求する可能性もある」とし「こういうものが韓半島の安保脅威を増大させ、不安定性を高める要因になり得る」と説明した。