羽生結弦さん 額負傷も演じ上げた「ダニーボーイ」と「ミーティア」 完璧な4回転トウループで締めた
フィギュアスケート男子で2014年ソチ、18年平昌五輪を連覇し22年夏にプロ転向した羽生結弦さん(29)が24日、千葉市の幕張メッセで開幕した「ファンタジー・オン・アイス 2024」幕張公演に出演した。 21日の練習中に額を氷に打ち付け、2・5センチ縫うアクシデントがあった。医師と相談しながらジャンプ練習を制限し、慎重に準備しながら迎えた初日だった。グランドフィナーレでは4回転トウループを完璧に決めた。全力でやり遂げる、いつもの羽生結弦の姿があった。会場を後にする際には「ありがとうございました!」と感謝の思いを叫びに込めた。 前半からサプライズで会場を沸かせた。「ファンタジー・オン・アイス」ではオープニングと大トリとフィナーレでの出演が慣例だった羽生さんだが、2部制の第1部から演目を披露。「羽生結弦 notte stellata 2024」で初披露した「ダニーボーイ」を舞った。 舞台袖に羽生さんが純白の衣装で現れると、会場はどよめきに包まれた。「希望がコンセプト」のプログラム。3回転トウループ、3回転ループ、ディレードアクセルを音に合わせて跳び、滑りに祈りを込めた。再び大トリで登場すると、歌手の西川貴教とコラボレーション。アニメ「機動戦士ガンダムSEED」の挿入歌「ミーティア」を生歌に乗って演じた。青と白を基調としたガンダム風の衣装を着用。西川のパワフルな歌声に同調するように、3回転フリップ、トリプルアクセルを成功。楽曲に合わせて、儚くも強く演じ上げた。 全日本選手権3位の山本草太、世界選手権銅メダルのアダム・シャオイムファ(フランス)、世界ジュニア銅メダルの上薗恋奈、宮原知子さん、田中刑事さん、ステファン・ランビエルさん、ハビエル・フェルナンデスさん、アイスダンスのガブリエラ・パパダキス、ギヨーム・シゼロン組らも出演。幕張公演は26日まで開催される。
報知新聞社