障害者とジュニアがゴルフで会話! 「第1回君津市長杯ジュニア育成障がい者ゴルフ交流大会」をレポート
ゴルフの魅力の1つは“老若男女”が 同じ舞台で競技できること。「めっちゃ飛びますよ。僕が池に入れてもちゃんとリカバリーしてくれて。人生に悩んだら相談しに来いっていいました(笑)」(櫻田新治さん)「本当にいい子たちで、とにかく楽しかったです」(伊藤英二さん)
山田洋樹さん・三森喜代美さん兄妹は、「皆すげーなって」「上手いなんてものじゃない」と感心しきり。同じ組で回った渡邊築樹さん(高1)は「普通に上手です。ペースも前から離されたりしないですし。楽しそうです」、篠原優菜さん(高2)は「ゴルフ的にも何の遜色もないのですごい。障害なんて全然関係ないです」。 長身ダンディな廣田和実さんは、急遽欠席者の代わりに出場した大学生、出水田裕輝さんとのラウンドに「どこからでも乗っけてくれる。そのうち試合で優勝できるよ! 」とお墨付きを与え、出水田さんは、「楽しかったです。僕なら左手でラウンドできない。クラブの使い方も上手いんです」。
皆さん、最初に口に出る感想は「楽しかった」。そして、学んだ技術、心持ちについて、「勉強になりました」と言う。根っからの競技ゴルファーだ
ボランティアとして参加した元ドラコン女王の齊藤かおりは語る。 「技術もですけど、ゴルフに対する姿勢が勉強になります。ないものねだりはせずに、あるものでどうするかを工夫する。道具の使い方や、打つ前のアドレスのポジションなどが決まっているのできちんと飛ぶ。面づかいが上手だからターゲットにきちんと運べるんです。ジュニアとの交流ってどうなるのかな、と思っていたし、最初のほうはよそよそしかったけれど、ホールを重ねるごとに同じチーム同士サポートし合って、クラブを入れ合ったり、気遣いしながら相談しながら攻めていくようになっていくのが面白かったですね」(齊藤)
今日感じたことを胸に
生憎の雨風強い天気だったが、ジュニアたちの感想はアツい! 「軽蔑したり悪いイメージを持つことはやめようと思いました。ジュニアも障害者さんも同じゴルファーなのだから」「いつもスコアばかり意識して……今日は久しぶりに純粋にゴルフが楽しかった」「障害者と一緒に年齢など関係なくできるスポーツはゴルフだけです」「クラブの振り方や体の使い方など、いろいろ学ぶことがありました」(一部抜粋)
PHOTO/Yasuo Masuda TAHNKS/新君津ベルグリーンCC ※2024年4月16日号 週刊ゴルフダイジェスト「真のインクルーシブゴルフへ」より一部抜粋
週刊ゴルフダイジェスト