元日本代表 久保竜彦もJ3を目指す
7月1日に発表されたJ3参加候補の19チーム以外にも、多くのチームがJ3を目指している。広島市に隣接する人口11.7万人の小さな町、廿日市市で活動する廿日市FCも、J3入りを目指している。現在、JFL、地域リーグ(中国リーグ)のさらに下にある広島県社会人リーグ1部に所属し、活動を続けている。 廿日市FCの注目選手は、なんといっても元日本代表FWの久保竜彦だ。2011年までプレーしていたJFLのツエーゲン金沢を最後に現役引退。昨年から廿日市FCの「ストライカー養成コーチ」として第二の人生を歩んでいたが、「子供たちのプレーを見ていて、もう一度、サッカーをやりたくなった」と久保。今シーズンから電撃復帰した。 5月12日に行われた、県リーグの開幕戦(安芸府中FC戦)で、先発出場。PKで復帰後、初ゴールを挙げ、チームの勝利に貢献するなど、存在感を発揮した。3試合目で負傷したため、現在はチームとは別メニューで調整しているが、7月後半から復帰予定だ。「今は故障で調整しているが、パフォーマンスは現役時代に戻ってきているのでは。トレーニングもしっかりとこなしています」と、廿日市FCプロジェクトリーダーの中村考宏さんは話している。 現在、廿日市FCは4戦4勝とリーグ首位を快走。まずは、地域リーグ(中国リーグ)昇格を目指すなど、J3の条件を満たすよう邁進している。NPO法人のため、活動資金を募るため、地元の企業が運営するクラウドファンディング(ミッションボックス)なども利用しながら、地域密着でのクラブ運営を行っている。