サウジカップでの獲得賞金が増額となったクリソベリル（奥）とゴールドドリーム

　ＪＲＡは１７日、２０２０年の第１回サウジカップで１着に入線したマキシマムセキュリティが失格となったことを受け、出走していた日本馬の競走成績が変更となったことを発表した。 　同レースは日本から参戦したゴールドドリーム（牡・平田＝当時７歳）が６着、クリソベリル（牡・音無＝当時４歳）が７着に入っていた。しかし、勝ち馬の失格で着順が繰り上がり、ゴールドドリームが５着、クリソベリルが６着へと変更。これに伴い、同レースでの獲得賞金額も訂正され、ゴールドドリームは６５１３万６５００円から１億８５６万９００円（４３４２万４４００円増）に、クリソベリルは５４２８万４００円から６５１３万６５００円（１０８５万６１００円増）にそれぞれ変更となった。また、２０年のＪＲＡリーディング成績も今回の件を受けて変更となったことも併せて発表された。 　マキシマムセキュリティは米ＧⅠ通算４勝を挙げたものの、ケンタッキーダービーでは１着入線後に進路妨害が認められ、１７着へ降着になった過去もある。今回の成績変更は今夏、サウジアラビアジョッキークラブの裁定委員会がマキシマムセキュリティの失格を正式に決定したことを受けたもので、２位入線のミッドナイトビズーがサウジカップ初代王者となっている。なお、マキシマムセキリティを管理していたＪ・サーヴィス調教師は当時のレースから１か月後にドーピング容疑で起訴されており、２２年には有罪が確定していた。