ランニングとラッキングはどちらがおすすめ?…自分が楽しめて、続けられることが大切(海外)
負荷をかけることは骨の健康にいい
ラッキングとランニングの最大の違いは、ウェイトを運ぶかどうかだ。「負荷をかけて歩くと、かけずに歩く場合よりも心血管系と一部の筋肉に多くの負荷がかかる」とジーリンスキー博士は言う。負荷を与えると、体はより多くのエネルギーとより多くのカロリーを消費するという。 しかし同博士によると、ラッキングやランニングで得られる健康上の効果や脂肪の減少量は、速度、地形、坂の勾配、持続時間、荷物の量などの要素に左右されるという。例えば、5ポンド(約2.27kg)の荷物を背負って散歩するよりも、坂道を全力疾走する方がより多くの運動量を得られるのだ。 いずれにせよ、人間が何世紀にもわたり行ってきた「荷物を運ぶ」という行為は、骨の健康にとって有益な可能性があるとワージントンは話す。長い骨の長さに沿って力を加えることは骨格の軸方向荷重として知られており、骨密度と骨量を維持するのに非常に有効だという。 また、ウェイトを増やすとより運動が難しく感じられるため、さらに高い達成感を得られるという。
有酸素運動では筋肉はつかない
ワージントンによると、ランニングもラッキングのどちらも筋肉増強や体重減少には大きな効果はないという。 筋肉量を増やすには次に挙げる3つが必要だとワージントンは話している。まず余剰なカロリー(何も無いところから何かを生み出すことはできないため)、次に十分なタンパク質(筋肉組織の構成要素)、そして時間をかけて徐々に負荷を増やすこと(ウェイトの増量や機械的張力の増加など)だ。
習慣化できそうな運動を選ぶ
運動習慣を確立したいのであれば、専門家らはその運動を低い負荷から始め、習慣化することを目標にするように勧めている。 「運動不足の人はまずウォーキングから始めて、少しグレードを上げ、ある程度慣れてそれほど難しくないと感じたら、そこから負荷を上げていけば運動の強度を上げることができる」とジーリンスキーは話す。この方が関節に負担がかからないという。 ワージントンは、あなたがより楽しむことができ、定期的に行えるものを選ぶといいと話している。 「多くのさまざまなトレーニング方法は間違いなく効果があるが、人々が抱える最大の問題は、実際に効果が出るまでそのトレーニングを行わないことだ」
Kim Schewitz