リシュモン上期決算は減益、時計部門で苦戦-中国の需要低迷が打撃
(ブルームバーグ): カルティエを傘下に持つスイスのリシュモンが8日発表した上期(4-9月)決算は減益となった。中国の需要落ち込みで時計部門が苦戦した。
発表によれば、上期の営業利益は前年同期比12%減の22億ユーロ(約3600億円)。アナリスト予想の24億7000万ユーロを下回った。為替レートを一定とした場合のリシュモンの売上高も予想を若干下回った。
ジュエリーブランドのヴァンクリーフ&アーペル(VCA)や高級時計ヴァシュロン・コンスタンタンも所有するリシュモンは、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンやケリングといった高級品ブランドと同じく、中国での慎重な消費による打撃を受けている。
リシュモンの宝飾部門は底堅さを示したが、時計部門が業績に「大きな影響」を与えたと、バーンスタインのアナリスト、ルカ・ソルカ氏は顧客向けリポートで指摘した。
米国や欧州、日本で売り上げが拡大したものの、中国を含むアジア太平洋地域の売上高は18%減少した。中国の売上高は27%減となった。
原題:Cartier Owner Richemont’s Profit Slumps on Weak China Demand (3)
(抜粋)
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Andy Hoffman