「子ども部屋は同じ広さ」の固定観念は捨てて! 一級建築士が力説する「広さの違う個室」の意外なメリット
こんにちは。一級建築士として住宅に関するお仕事をしながら、7歳娘と4歳息子を子育て中のともです。 【実際の間取りを見る】「子ども部屋はどこにつくるのが正解?」子育て家庭のための“失敗しない”間取りとは… 突然ですが、あなたはお子さんが何人いますか?もしくは何人ほしいと思っていますか? 日々沢山の方の家づくりをサポートしている私ですが、注文住宅を建てる際によく希望されることの一つに「子ども部屋は同じ広さで2つ」です。間取りを選べない建売やマンションを購入される方でも、子ども部屋の広さが同じかどうかを気にされる方も少なくないと思います。きっと皆さん、子どもは2人いると理想的、そして平等な条件で育てたいと考えてのことですよね。私も子どもが2人いるので気持ちがよくわかります。 ただ、この二つの子ども部屋「完全に平等」にする必要があるのでしょうか?もしかしたらその必要はないかもしれません。むしろ広さが違うことで将来的にも使い勝手が良いケースが沢山あるんです!そんな皆さんのために子ども部屋を平等にしない方がおすすめの理由と使い方のポイントをいくつか紹介します。
同じ広さでも「平等」とは限らない訳
部屋の広さが同じでも、部屋の形や窓の位置、収納のサイズ、方位が違えば全く同じ環境にはなりません。例えば「4.5畳」と表記されていて、数字上の面積が同じでも正方形の部屋と長方形の部屋では、体感は全く違いますし、当然家具の配置によっても変わってきます。 このように一見同じように見えても、実際に部屋に入ってみると「あれ、何かこっちの方が狭くない?」と感じるケースはよくあるんです。
4畳と6畳の子ども部屋での生活
私の実家には、広さの違う部屋が2つありました。当然広い方の部屋を使いたいですよね?しかし実家のルールはこんな感じでした。広い方の部屋では収納の一部として家族全員が使うモノを置くこと。 「狭いけど自分専用の部屋」 「広いけど家族の誰かが頻繁に出入りする部屋」 条件が一つ増えただけで広い部屋の魅力は半減しますよね(笑)広さを優先したい時があれば、プライベートを優先したい時もありますよね。当時は弟と数年に一度話し合いをして部屋を交換していました。今思えば、たまに部屋を交換することで姉弟間の平等な環境をつくっていたんだと思います。