現職ブケレ氏が勝利宣言 エルサルバドル大統領選
【サンパウロ共同】エルサルバドルで4日、ブケレ大統領(42)の任期満了に伴う大統領選が行われた。治安を改善し高い人気を誇るブケレ氏は同日、得票率が他候補を大幅に上回る見通しになったとして、開票状況の発表を待たずにX(旧ツイッター)で勝利宣言した。 選挙管理当局によると、開票率22%の中間集計で、他候補の獲得票が10万に届かない中、ブケレ氏は約109万票を獲得。事前の世論調査でブケレ氏の支持率は約80%に上り、選挙は事実上の信任投票となった。 2019年に大統領に就任したブケレ氏は、犯罪組織がはびこり殺人発生率が世界最悪レベルとされた治安を改善した実績を訴えた。21年に世界で初めて暗号資産(仮想通貨)のビットコインを法定通貨化したことでも知られる。 一方、犯罪組織メンバーらの恣意的な拘束が相次ぎ、人権団体からは強権的な手法に批判も出ている。憲法は再選を禁じていたが、ブケレ氏寄りの最高裁が21年、再選可能とする解釈を示した。