地元・鹿児島開催の「Vポイント×ENEOS」優勝を狙う勝みなみ。初日6位タイと好調なスタートを切ったそのプレーを、プロが現地からレポート
国内女子ツアー第3戦「Vポイント×ENEOSゴルフトーナメント」の初日を終え、首位に立ったのは7アンダー鶴岡果恋、1打差2位に大里桃子、2打差3位タイに金澤志奈、岩井千怜、吉本ひかると続く。みんなのゴルフダイジェスト特派記者でプロゴルファーの中村修が地元出身の勝みなみに注目したレポートをお届け。 勝みなみのドライバー連続写真はコチラから
会場となる鹿児島高牧CCには、小学生の頃から練習させてもらっているという地元出身の勝みなみ選手の優勝記念写真やクラブなど多くが展示されています。米女子ツアーに参戦する勝選手のプレーする姿を初日からたくさん集まった地元のファンに久しぶりに見せてくれました。 スタートホールでは一際大きな声援が飛ぶと、残り約240ヤードの2打目を果敢にグリーンを狙い、ピン奥のカラーから見事にイーグルパットを決めてスタートしていきました。 前半は、好調なショットを生かせずパットに苦しみましたが、後半は13、15、16番と3つのバーディを奪い4アンダー6位タイでフィニッシュしました。
前半苦しんだパットは「肩の向きが左に向きすぎていた」ことに気づき修正。試合中での修正力が米女子ツアーでもシード権を確保できた勝選手の強さなのでしょう。地元の大声援を受けてプレッシャーもあったことだと思いますが、「まずは予選通過して3日間プレーすること。そして優勝争い、できれば優勝して恩返しをしたい」という開幕前に話した試合に臨む姿勢が現れたプレーだったように感じました。
同組の神谷そら、櫻井心那の飛ばし屋二人とのラウンドでも飛距離で劣ることもなく、一時期スタンスをかなりオープンに構えていましたが、ほぼスクエアに構えるようになっています。前日にポイントとなるのはプロアマでOBを打った15番ホールを挙げていましたが、しっかりとバーディを奪ってみせるあたりも対応力の高さを感じます。 米女子ツアーでは移動の大変さもあり、今季からトレーナーもスポットで帯同。体のケアやトレーニングにもしっかりと取り組んでいるとのこと。この試合を終えたら月曜日には渡米するというスケジュールですが、残る2日間で勝みなみのプレーを見せてくれることでしょう。 リーダーボードに目を移すと、9つのバーディを奪い7アンダーで終えた鶴岡果恋、7つのバーディを奪い6アンダーで終えた大里桃子、5アンダーで終え開幕戦を制した岩井千怜、4アンダーには前週優勝の鈴木愛、今週コースに入って来たときからイメージが良いという菊地絵理香と明日以降の展開が楽しみです。明日も現地からのレポートをお届けします。
プロゴルファー・中村修
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