竹林に抱かれ、自然のなかに佇む“サンクチュアリ” 「バンヤンツリー・東山 京都」でリトリート体験を
圧巻の建築美が創り出す静寂のオアシス
ユネスコの世界遺産に登録されている「清水寺」のすぐそばの高台。喧騒から離れ、緑あふれるこの地に2024年8月、「バンヤンツリー・東山 京都」が開業した。“バンヤン・グループ”のフラッグシップ・ブランド“バンヤンツリーブランド”の記念すべき日本初進出ホテルだ。 【画像】「アフタヌーンティー」のイメージ。1名7,100円(税・サ込)。京都らしい食材、旬の食材を使用した、和食の料理人が作る和洋折衷のスイーツと和風セイボリーが堪能できる。ウォークインでの利用も可能。 世界的建築家の隈研吾氏をマスターアーキテクトに迎えた「バンヤンツリー・東山 京都」は、伝統とモダンが調和した唯一無二のホテルを創りあげた。周囲の豊かな自然とシームレスに融合し、日本の伝統的な建築技術を取り入れながら、現代的な要素も取り入れることで、東山の景観と見事に調和した建築は圧巻の美しさを誇る。 客室のデザインを担当したのは、インテリアデザイナーの橋本夕紀夫氏。 全52室の客室は、日本の伝統的な技法とモダンでナチュラルな要素の融合の結晶だ。大きなヒバの木のバスタブ、畳、天然木、金箔のアクセントなど。ラグジュアリーでありつつ、平穏に浸ることができる設えとなっている。 客室タイプには、京都市街のパノラマビューが楽しめる部屋、プライベート温泉付きで小庭園や青々と茂る竹林、能舞台を見渡せる「ONSENリトリート」などがある。
五感を研ぎ澄ますエクスペリエンス
館内には、2つの個性的なダイニングが用意されている。 ひとつは、季節を五感で感じられるメニューを提供する割烹料理「りょうぜん」。 そして、ほとんど府外に流通しない希少な日本酒を含む30種類以上の京都の地酒など選りすぐりの日本酒などが楽しめる隠れ家的なバー「BAR RYOZEN」だ。 割烹料理「りょうぜん」の会席コースメニューは、芸術性と持続可能性の両方を讃えたひと皿一皿が見どころで、地域の旬の食材を中心に、その産地を物語るような料理が味わえる。京野菜や京都の味噌、京都ならではの黒七味など調味料にもこだわり、地元の食材をふんだんに使っているのも特徴だ。 また今秋からは「アフタヌーンティー」の提供がスタートし、ビジター利用もできるのでぜひ注目したい。 “バンヤンツリー”といえば、上質なスパを想像する人も多いだろう。 「バンヤンツリー・スパ・東山 京都」では、日本の伝統的な癒しとバンヤンツリー独自のセラピー技術を融合させた、ホリスティックな体験を提案。 温泉やスチームサウナを備え、贅を尽くしたトリートメントルームで、確かな技術を持つセラピストが深いリラクセーションを与えてくれる。 敷地内から湧き出る天然温泉「京都東山温泉」を引いた男女別の温泉大浴場には、内湯と露天風呂を完備。このほか24時間利用できるジムには、最新の機器を備えている。 また「バンヤンツリー・東山 京都」では、文化体験の提案も行っている。 例えば、能面師・中村光江氏の工房への個別訪問では、ユネスコの世界無形文化遺産にも登録されている能面を制作する職人の技を目の当たりにすることができる。 このほかにも、ホテルからほど近い「泉涌寺」での非公開の香道体験もアレンジ可能だ。 大人の隠れ家というにふさわしい“喧騒から離れた五感のサンクチュアリ”で寛ぎと癒しの時間を過ごし、まだ知らなかった日本の芸術と文化遺産の一部に触れる。ラグジュアリーを極めたホテルステイをぜひ「バンヤンツリー・東山 京都」で。 バンヤンツリー・東山 京都 所在地 京都府京都市東山区清閑寺霊山町7 電話番号 075-531-0500(代)
立花奈緒(ブレーンシップ)