平田憲聖は意地のチャージで5位浮上 ツアー新記録は逃すも「すごくいい一日」
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 最終日(29日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71) 【画像】ゴルフ場にボールを持った天使 ツアー史上初となる『月間4勝』の壁は、やはり高かった。未踏の記録に挑んだ平田憲聖は首位に6打差の21位からボギーなしの8バーディ、この日のベストスコア「63」と意地のチャージを見せたが、優勝スコアに3打届かない通算14アンダーの5位で終戦。「できるだけ伸ばしたいと思っていた。最終日としてはすごくいい一日」。普段と同じ様子で、淡々と振り返った。
初日は快挙を予感させる滑り出しだった。「66」をマークして首位に2打差でスタート。2日目も「68」と伸ばして首位を追走したが、悔やまれるのは「久しぶりにゼロ点のラウンドだった」と話した3日目。3ボギーが先行しての「73」と崩れ、6月「ハナ銀行 インビテーショナル」最終ラウンドに「74」をたたいて以来、37ラウンドぶりのオーバーパーを喫した。 シーズン5勝目こそ逃したが、今季18試合で9回目のトップ10フィニッシュ。383万6250円を加算した賞金ランキングでは2位の桂川有人との差を約3788万円に離し、引き続きトップを快走している。23歳がツアーを引っ張るシーズンの構図に変わりはない。
次週は兵庫県で開催の「ACNチャンピオンシップ」(三木GC)に出場。大阪府での地元大会「パナソニックオープン」(有馬ロイヤルGC)を制した関西に中一週で戻る。冠スポンサーのACNとは昨年11月に契約を結んだホストプロとして臨む一戦でもある。
「声援もいただけると思うし、(スポンサーに)結果で恩返しできるように」。ホームでの戦いを追い風に、シーズン終盤戦へ仕切り直しを図る。(愛知県みよし市/塚田達也)