「金より生きがい」は本当か。氷河期世代、孤独な男性が不幸な現実【幸福度調査】
氷河期世代の「孤独」をどう救う
氷河期世代である40代前後の幸福度が低い年代では、 「職場・学校」や「地域・隣人」から「頼りにされている」と感じる割合が低かった。また、逆に「頼りにできる人」の数も50代が最も低く、40~50代は人間関係面で孤独感が高まりやすい状況にあることがうかがえた。 濱野氏は、 「日本では、氷河期世代の所得の影響も否定できないと思いますが、40代、50代の幸福度が落ち込む状況は国際的にも見られています。例えば、いろんな人とコミュニケーションを取ったり、何かに挑戦したりといった新しい一歩を踏み出すことが(幸福度を高める)1つの道なのかなと」 と話す。 実際、調査の中では幸福度が低い中年世代であっても、挑戦心が高い人は生きがいの満足度が高かった。濱野氏も、こういった社会的な要素をどう高められるかがポイントになるのではないかと指摘する。
三ツ村 崇志