【DeNA】三浦監督「もう1度集中して全力出すだけ」2日の雨天中止も考慮し日本一へ総力戦
DeNA三浦大輔監督(50)が横浜に帰還した。1日、3連勝を収めた福岡から空路で帰路についた。 3勝2敗で26年ぶりの日本一に王手をかけ、2日に日本シリーズ第6戦を戦う。全体練習などは行われず、ナインはつかの間の休息で心身ともにリフレッシュし、決戦に備えた。雨予報で雨天中止の可能性もあるが、勝てばDeNA参入後、13年目で初の日本一。総動員で本拠地横浜で歴史をつくる。 ◇ ◇ ◇ 番長DeNAが総力戦で頂点をとりに行く。98年以来26年ぶりの日本一に王手をかけ、2日から本拠地横浜スタジアムに帰還する。本拠地での2連敗後、緊急選手ミーティングが行われ、そこから敵地・福岡で3連勝。三浦監督は「チームとしていい状態で来てますし、だからと言って変わらずに。1試合1試合、それしかないです。もう1度全員で集中して全力を出すだけです」と引き締めた。 気がかりな点があるとすれば、DH制ではなくなること。今季は交流戦と日本シリーズを合わせてDH制の試合で11勝1敗と圧倒的な強さを誇った。左足甲の打撲で痛みを抱えながら直近3試合は「4番DH」で先発してきたオースティンが、一塁でプレーできるかは不透明。福岡での試合前練習では打撃のみで守備、走塁練習は行っていない。三浦監督は「本人の状態を確認して、スタートで行くのか代打待機なのか判断していきたい」と、当日の練習の状態を見て最終判断を下す見込みだ。 雨天中止もプランには入っている。2日の横浜は台風21号の影響で雨予報。雨天中止となれば1日ずつ順延される。そうなれば第3戦に先発した東や、第4戦に先発したケイが登板する可能性も高まる。「どのメンバーがベストでいける状態かは考えていきたい」と登板間隔を詰めた総力戦で1勝をもぎ取りに行く。 手負いのオースティンにとっても、1日の回復期間が与えられる影響は大きい。指揮官は「プランの中にはあります」と天気を考慮しつつ「天気はコントロールできないので、自分たちができるのはいい準備をして第6戦に臨んでいくこと」と地に足をつけた。悲願の「横浜優勝」へ、チーム全員が、目の前の1球に全力を尽くすだけだ。【小早川宗一郎】