文句なし!? 23/24シーズン、プレミアリーグベストイレブン。今季を彩った最高峰の11人
RMF:コール・パーマー(チェルシー) 生年月日:2002年5月6日 リーグ戦成績:34試合22得点11アシスト 今季のプレミアリーグで最も評価を高めたのはコール・パーマーだろう。実質、今シーズンが初のプレミアリーグ挑戦だったと言っても過言ではないほど前所属のマンチェスター・シティでは出番が限られていたが、チェルシー移籍をキッカケに覚醒。得点関与数33はプレミアリーグで1位の数字となっている。 卓越したスキルと落ち着いたフィニッシュが魅力のレフティーは、フラムとの第7節からスタメンに定着した。ここから一気に頭角を現すと、ほぼ毎試合のように得点に絡み、マウリシオ・ポチェッティーノ監督率いるヤング・チェルシーの象徴的な存在となった。 中でも強烈なインパクトを残したのが、ハットトリックを達成したマンチェスター・ユナイテッドとの第31節である。90+9分まで2-3で負けていたチェルシーをPK弾と相手の隙を突く一撃で見事逆転に導いた。この試合あたりからチェルシーは調子を上げて、最後は怒涛の5連勝でフィニッシュ。シーズン途中まで中位でのフィニッシュが濃厚だった強豪を最後は6位まで引き上げた。誰もが納得するベストイレブン入りだろう。
DMF:デクラン・ライス(アーセナル) 生年月日:1999年1月14日 リーグ戦成績:38試合7得点9アシスト アーセナルがウェストハムに支払った1億1660万ユーロ(約163億円)もの移籍金が安く思えるほどのパフォーマンスだった。 今シーズン、デクラン・ライスはプレミアリーグで全38試合に出場した。シーズン後半戦からはウェストハム時代のようにセットプレーのキッカーも任されて得点に絡む機会が増え、7得点9アシストとFW並みの成績を残している。 このイングランド代表MFほど攻守に無理が効く選手はいないだろう。仮に相手選手に前を向かれた状態でも自慢の快速で追いつき、ノーファウルでボールを奪い切る。シーズンを通してチーム最多の83のタックルを成功させながら、貰ったイエローカードは5枚のみ。特に体力的に万全だったシーズン序盤は全く警告を受けず、最初にイエローカードを貰ったのは12月のアストン・ヴィラ戦だった。 アンカーで出場した際のポジショニングの悪さが指摘されることもあったが、それをオンザボールの能力でカバーしてしまうほどの圧倒的な存在感で中盤を支配し続けた。プレミアリーグ年間最優秀選手賞はフィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)に譲ったが、彼もそれに相応しいほどの圧倒的な活躍だったと言えるのではないだろうか。ベストイレブンに選出されて当然の結果だろう。