文句なし!? 23/24シーズン、プレミアリーグベストイレブン。今季を彩った最高峰の11人
DMF:ロドリ(マンチェスター・シティ) 生年月日:1996年6月22日 リーグ戦成績:34試合8得点9アシスト 今シーズンもロドリの“不敗神話”が破られることはなかった。マンチェスター・シティの中盤の底に君臨するこのスペイン代表MFは、ジョゼップ・グアルディオラ監督のチームの心臓であり、出場停止でメンバー外となったリーグ戦3試合すべてで敗れたことがその重要性を際立たせている。 出場停止とターンオーバー合わせて4試合を欠場した中で、成功させたパス本数3359本はリーグダントツ1位の数字だ。360度の視野が求められるアンカーの位置でそれだけのパスを出しながら、成功率は92.5%と驚異的な数字を叩き出している。このスタッツからもわかるようにロドリがいることで、マンチェスター・シティのポゼッションが安定する。 危機察知能力の高さも際立っており、的確にピンチの芽も摘む。攻守において万能な理想的なアンカーと言えるだろう。そしてシーズンを追うごとに増しているのが得点関与数で、今シーズンは得点とアシストでキャリアハイを更新。8得点9アシストというFW並みの数字を残した。それも大一番や重要な局面でのゴールやアシストが際だっており、優勝が懸かったウェストハムとの最終節でも試合を決定づけたのはこの男の理不尽な一撃だった。
LMF:フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ) 生年月日:2000年5月28日 リーグ戦成績:35試合19得点8アシスト フィル・フォーデンは昨シーズンの時点ですでに「スーパー」な存在だったが、今シーズンの活躍を経て正真正銘の「スペシャル」な選手へと進化した。プレミアリーグの年間最優秀選手賞を受賞しており、当然ながらベストイレブンにも選出した これまでのキャリアハイは昨シーズンの11ゴールだったが、今シーズンはそれを大きく更新する19ゴールを記録。それも簡単なゴールではないゴラッソが多く、ボックス外から決めた6ゴールはプレミアリーグに留まらず欧州5大リーグでも最多の数字だ。相手GKからすれば理不尽でしかない、ゴール角上に突き刺すシュートのクオリティは図抜けている。 そして迎えた優勝が懸かったシーズン最終節ウェストハム戦でも殊勲の2ゴールを記録。2分に生まれた先制点も前述した理不尽なミドルシュートだった。ジョゼップ・グアルディオラ監督の下でデビューを飾った若き才能は、バルセロナでのリオネル・メッシのようにクラブを象徴する世界最高峰の選手へと大きく飛躍を遂げた。