サイバー攻撃対策にハッカー 150人、GMOが新拠点
IT大手のGMOインターネットグループは高度なサイバー攻撃に対処するため、善良な「ホワイトハッカー」約150人を擁する新拠点を20日までに設立した。ホワイトハッカーはハッカー犯罪集団の技術や知識に精通し、企業や団体の情報システムの欠陥を探し出す技術や知識に詳しい。「攻撃者」の視点からシステムの弱点を分析し、優れた防御サービスを提供する。 インターネットを通じて情報システムにコンピューターウイルスを感染させ、機密情報や個人情報を盗むサイバー攻撃の被害は深刻化している。警察庁の統計によると、2022年に全国の警察が摘発したサイバー犯罪は1万2369件と過去最多を更新した。 新拠点は東京都世田谷区の自社ビル内に設立した。約150人のうち約130人はハッカーの手口の専門家で、残り約20人はサイバー攻撃に対する防御を得意としている。GMOが企業や団体の情報システムを24時間監視し、攻撃を受けた際にはホワイトハッカーの知識を使って被害を最小限に抑えたり、再攻撃を防ぐ対策を練ったりする。