「マタニティマーク」つける?つけない? 妊婦の投稿に心配の声「絶対付けて」「マーク叩きなんとかならんか」
実はマタニティマークをつけることに悩んでいた
ーー大変でしたね。当時の体調はどのような感じでしたか? 「初めはつわりの気持ち悪さのみでしたが、徐々に視界に白いモヤモヤがかかって、そこからは意識を失ってしまいました(おそらく長時間立っていたことによる脳貧血かと思われます)」 ーーそれは怖い! 今回はマタニティマークをつけていたことで、周りの方が妊娠していることに気づいてくれたんですね 「そうなんです。主人の勧めで、妊娠の届出を役所にする際、市役所でいただいた柄もないシンプルなものをつけていました。私としては、積極的につけたいと思っていなかったんです。なんだか席を譲って欲しいとアピールしてるようで……」 ーーそういう悩みを持つ妊婦さんは少なくないと聞きます 「きっと妊婦さんは、『みんなつけているのか?』『何週目からつける?』など、マタニティマークをつける前に一度検索してる気がします。私もまさに検索したのですが、検索候補に『マタニティマーク うざい』とか『マタニティマーク 嫌がらせ』とか出てきてギョッとしました。 実際に何かを言われたり嫌がらせをされたりしたことはないですが、その検索候補を見て以来、妊婦自体を狙って嫌がらせしたり、妊婦がマタニティマークを付けてること自体をよく思わない人間が電車の隣や向かいに座るかもしれない……と、つけることに躊躇してしまう気持ちはありました」 ーー実際に嫌な目にあった人もいるようですし、妊婦さんにすれば怖いことですね。でも今回のようにマタニティマークをつけいて、よかったことはありますか? 「私は嫌な思いをした経験はなく、どちらかというと電車で席を譲ってもらえたり、立ちくらみが起きた時に声をかけてもらうなど、配慮していただいたことの方が多かったです。それでもなんとなく、見ず知らずの方に気を遣わせることに抵抗があり、つけていても手で隠したり、座席の前に立つ時はなんとなくカバンの中に入れて見えないようにしていました。譲ってくださいって言ってるように思われるかなとかも考えてしまって…… でも今回意識を失って、『自分が妊婦であることを他者に伝えられない状態』になった時に、マタニティマークに気づいてくれた方の対応に助けられたので、マタニティマークは『譲ってくださいマーク』というわけではないんだなって、考えを改めさせられた気がします」