「ピンクメルセデスから程遠い」レッドブルのホーナー代表、アルファタウリのマシンは模倣ではないと強調|F1
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表が、アルファタウリのマシンはレッドブルの模倣ではないと主張した。 ●【F1™|ハイライト】F1™2023最終戦 エティハド航空・アブダビGP 決勝|2023 アルファタウリは2023年のシンガポールGPで、新たなフロアをアップグレードとして導入した。だがこの新要素は、レッドブルRB19からインスピレーションを得たものではないかとして、ライバルチームはFIAに合法かどうかの問い合わせを行ったという。 そして2024年、アルファタウリは新チーム名に変更となり、よりレッドブルのマシンに近づくのではないかとの見方も。
だがレッドブルのホーナー代表は「彼らはピンクメルセデスから程遠い」と言及。2020年に話題となったメルセデス&レーシング・ポイントのワードを用いて、何ら問題ないと主張している。 「ギアボックスやサスペンションなど供給が許可されているものは、レギュレーションに明確に記載されている」 「彼らは独自に開発を進めているし、我々レッドブルと彼らでは、マシンそのものが根本的に違うとわかるはずだ」 「そしてグリッド上ではアルファタウリよりも、明らかに(レッドブルの)RBを模倣したであろう、コンセプトの近いクルマがあるね。アストンマーティンやマクラーレンを見たらいい。マクラーレンはリアサスペンションなどが我々のコンセプトと非常に似ていることがわかる」 「もちろん、我々がアルファタウリ側に供給できるコンポーネントはある。ただ、それはメルセデスやフェラーリが供給先に行っていることと同様であり、関係性は同じであるはずだ」 ホーナー代表は「当然、規制内で許されていることは遵守しているし、その中でどう成果を上げるかは彼らスタッフのクオリティ次第なんだ」と続け、アルファタウリとの連動性は何ら問題ないと強調している。
かつて“ピンクメルセデス”と言われた2020年型レーシング・ポイントのRP20は高い競争力を示し、サクヒールGPにおけるセルジオ・ペレス初優勝の1勝を含む、210ポイントを稼ぎ出した。これはメルセデス、レッドブルに次ぐコンストラクターズ3位に相当する点数だった。 だがこのRP20は2019年型メルセデスW10のコンセプトと酷似しており。ルノーによる異議申し立てにより、2020年のレーシング・ポイントは15ポイント減点で、シーズン4位の195ポイントという最終結果になっている。 2024年のマシン開発については、レッドブルとアルファタウリの連動性がより高まる見通し。アルファタウリのピーター・バイエルCEOはドイツ『Sky』に「将来的に、レギュレーション内で許可されているものはすべてレッドブルから得ることになる」と明言していた。 同じパワーユニットを使用している姉妹チームながら、アルファタウリは今季シーズン終盤に入るまでコンストラクターズ最下位の位置で戦っていた。 アルファタウリが新たな名称となる2024年のマシンはレッドブルとの連係を活かしつつ、角田裕毅、ダニエル・リカルドが上位争いできるほどポテンシャルを高められるのか。新シーズンに向けた開発状況は、引き続き要注目となる。
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