ドイツ、不況克服へ構造改革とインフラ投資を=IMF欧州局長
[ベルリン 29日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のカマー欧州局長は29日公表された南ドイツ新聞とのインタビューで、ドイツが景気後退を克服するには構造改革と公共インフラへの投資拡大が必要だとの認識を示した。 カマー氏は「インフラが機能しなければ、生産性の高い経済は成り立たない」とし、財政赤字を国内総生産(GDP)比0.35%に制限する「債務ブレーキ」を緩和しても、政府の債務比率低下は続くとの見通しを示した。 同国ではリントナー財務相が債務ブレーキの堅持を主張する一方、ハーベック経済相が投資を奨励する基金の立ち上げを提唱している。 カマー氏はどちらが正しいのかとの質問に「政治家が中・長期的な戦略を明確に伝えれば、多くのことが得られるだろう」と発言。特に気候問題に配慮した国の再構築にそうしたことが当てはまるとし「企業は今後10─15年で何が起こるかを把握して初めて投資する」と語った。