米国の元司法長官候補、17歳少女らとの売春やドラッグに数万ドル支出
米下院倫理委員会は12月23日、トランプ次期政権の司法長官候補だったマット・ゲーツ元下院議員(42)が、17歳の少女を含む女性たちに性行為のための代金を支払い、違法に薬物を購入することで州法に違反したとする調査報告書を公開した。 トランプは当初、ゲーツを司法長官に指名すると発表していたが、彼をめぐっては未成年との性行為や性的人身売買、薬物使用などのさまざまな疑惑が浮上した。その結果、ゲーツは指名の直後に議員を辞職し、先月21日になって指名そのものを辞退していた。 下院の報告書には、ゲーツが議員時代にペイパルやVenmo(ベンモ)などの決済アプリを使って十数人の女性に、数万ドルの売春の代金を支払っていた証拠が含まれている。女性の1人は、その代金が2018年のバハマへの旅行での「性行為のための支払い」だったと述べていた。 この報告書はまた、ゲーツの友人で元税務官のジョエル・グリーンバーグ(未成年者の人身売買や詐欺などの罪で服役中)が、SeekingArrangement.com(現Seeking.com)という出会い系サイトを通じてゲーツのために女性を手配していたと記している。 「委員会が面談したほぼ全ての若い女性たちが、2017年から2020年の間にゲーツ本人や代理人から性行為の対価を受け取ったことを認めた」と報告書は記している。また、その中には17歳の少女との接触が含まれていた。 17歳の未成年との性行為はフロリダ州の法律に違反するものの、ゲーツがその当時、彼女が未成年であることを知っていた証拠は見つからなかったとCNNは報じている。また、人身売買法に違反した証拠も見つからなかったとされている。 一方、女性たちはゲーツがエクスタシーやコカイン、大麻を使用しているのを見たと証言しており、委員会は、ゲーツが議事堂内のオフィスから大麻を購入する際に偽名のメールアカウントを使用していたと報告した。 現在42歳のゲーツは、2017年から先月の辞任までフロリダ州選出の下院議員を務めていた。彼は、先週公開した声明で、「私は独身時代にデートした女性や、デートを頼まれた女性に金銭を送ることがよくあった」と述べていた。 「これらの女性の何人かとは何年も交際していた。若い頃にパーティー三昧の日々を過ごし、女性と盛んに遊び、大量の酒を飲み大麻を吸ったことは恥ずべきことだが、犯罪にはあたらない。今は当時とは全く異なる生活を送っている」とゲーツは主張していた。
Mary Whitfill Roeloffs