医療用器具が手に入らない?職人不足で“日本製”存続の危機も「来る人がいない」 必要な取り組みは
脊椎に関する手術を年間約400件行っている岩井医療財団の古閑比佐志理事は、協力的な医師のひとりだ。10月の医師が集う学会で、職人が作った医療器具を展示し触れてもらい、積極的に日本製を使用する医師が「魅力」について講演することなどを計画している。 また、医療器具を展示したカフェをつくる構想もある。医師やメーカーが器具に触れ、試し使いできるスペースを用意することで、情報交換もでき、ニーズ発掘の場になる。さらに、オリジナルの手術器具を考案・開発・販売したいと考える医師の存在も。設計・試作・製造販売を支援し、医師に利益還元できる仕組みの実現に向け、現在は準備中だということだ。 こうした空間づくりの先に、金井氏はどんな未来を描いているのか。「やりたい人が入ってきて、できる人が続けていく。入口を広くすれば、職人は残っていくと考えている。ここからトライしていきたい」と語った。 (『ABEMA Prime』より)